2014年8月27日から30日までドイツで開催される世界最大の自転車見本市「EUROBIKE 2014」。その「EUROBIKE 2014」で、毛皮を纏った電動アシスト自転車「M.A.S.S.」がお披露目された。


「M.A.S.S.」は、フランス人デザイナー Philippe Starck 氏と Moustache Bikes が共同で開発した電動アシスト自転車。製品名の「M.A.S.S.」は、「Mud(マッド)」「Asphalt(アスファルト)」「Sand(砂)」「Snow(雪)」を意味し、「M.A.S.S.」がこれら4つの状況に最適化された自転車であることを示している。

この4つのモデルの中で、今回最も注目を浴びているモデルは、毛皮のコートを着た自転車「Snow」だ。

毛皮を纏った「Snow」モデル
毛皮を纏った「Snow」モデル

「Snow」は、雪の多い地域に向けて設計されたモデル。雪道走行に合わせ、太いタイヤが装着されている。その最大の特徴は、フロントフォークが「モノアーム」になっていることだ。雪道走行時、タイヤとフォークの間に雪が詰まってしまうと、自転車は走行不能に陥るが、モノアームフォークであれば、雪の除去作業がぐっと楽になる。

雪道走行に備え、フロントフォークが「モノアーム」になっている
雪道走行に備え、フロントフォークが「モノアーム」になっている

毛皮のコートに見えるのは、専用のバッテリーカバー。極端に気温の低い日にこのカバーを装着すれば、バッテリーの温度低下を防ぎ、利用可能時間を伸ばすことができる。また、雪が降っているときには、バッテリーに直接雪が積もるのを防ぐ役割も果たす。


Starck 氏は、雪をイメージしたヘルメットやサングラス、それにバックパックなど、「Snow」モデルにマッチしたデザインのアクセサリーも用意した。これらを装着して、「Snow」に跨れば、トータルコーディネーションが可能だ。

「Snow」をイメージしたヘルメット
「Snow」をイメージしたヘルメット

サングラス
サングラス

バックパック  バッテリー保護カバーとのマッチングも完璧
バックパック
バッテリー保護カバーとのマッチングも完璧

その他のモデルも、利用される場所にあわせて仕様が最適化されている。例えば「Mud」は、フレームにデュアルサスペンションを搭載したマウンテンバイク。オフロード走行に適したセッティングがなされている。

オフロードに最適な「Mud」
オフロードに最適な「Mud」

「Asphalt」は都市生活者向けモデル。タイヤの太さやギア比などが、街乗りに最適化されている。

都市生活者向けモデル「Asphalt」
都市生活者向けモデル「Asphalt」

「Sand」は、海岸沿いに住む人向けのモデル。砂浜などでの走行を考慮した設計となっている。海水などを浴びないよう、バッテリーを保護するカバーが付属するのが特徴。カバーはストレージポケットとしても利用可能だ。

海岸沿いに住む人向けの「Sand」
海岸沿いに住む人向けの「Sand」

Starck 氏は、「M.A.S.S.」開発の理由を次のように述べている。

「サイクリングは、人間の作った最も優れた装備品の1つだ。最小限の材料で、ほとんど無限とも言える可能性を提供できる。その自転車は、我々の社会全体がそうであるように、電動化への道をたどりつつある。人間が肉体的な限界を押し広げ続けてきたように、自転車も電気エネルギーを獲得し、高まり続ける利用者からの要求に応え、自らを変化させていく」