イタリアのバイクメーカー Ducati(ドゥカティ)は、「EICMA2014(ミラノショー)」で同社のフラグシップバイク「Panigale 1299(パニガーレ 1299)」の「Standard」「S」「R」モデルを発表する。全モデルで205馬力のハイパワーを実現している。


「Standard」および「S」モデルに搭載されたエンジンは、ボアアップにより排気量が1,285cc に増加。1万500rpm で最高出力である205hp のパワーを、8,750rpm で144.6Nm のトルクを発生する。


Panigale 1299 「Standard」モデル
Panigale 1299 「Standard」モデル

Panigale 1299 「S」モデル
Panigale 1299 「S」モデル

一方、「R」に搭載されたエンジンの排気量は、スーパーバイク世界選手権のルールを順守するため1,198cc を維持。こちらは1万1,500rpm で205hp のパワーを、1万250rpm で136.2Nm のトルクを発生する。

Panigale 1299 「R」モデル
Panigale 1299 「R」モデル

「S」モデルでは、フル LED ライティングが採用された。ヘッドライトだけでなく、ブレーキライト、ウィンカー、ナンバープレートライトなどにも LED が使用されている。

「S」モデルでは、フル LED ライティングを採用
「S」モデルでは、フル LED ライティングを採用

「S」モデルと「R」モデルには、ハンドルバーに補助ボタンが搭載される。これにより、ライダーは「ドゥカティホイールコントロール(DWC)」「ドゥカティトラクションコントロール(DTC)」「エンジンブレーキングコントロール(EBC)」などを、路面状況にあわせ、走行しながら調整可能となる。

「S」モデルと「R」モデルには、ハンドルバーに補助ボタンが搭載された
「S」モデルと「R」モデルには、ハンドルバーに補助ボタンが搭載された

「S」モデルには、オーリンズの電動サスペンションが搭載される。このサスペンションは、路面状況などを読みとり、ライダーが快適な走行ができるよう、フォーク、ショック、ステアリングダンパーなどを調整する。「R」モデルには、オーリンズの機械式サスペンションが採用された。

「S」モデルには、オーリンズの電動サスペンションを採用
「S」モデルには、オーリンズの電動サスペンションを採用

「R」モデルには、「ドゥカティ・データ・アナライザー(DDA)」の最新版である「DDA+GPS」が標準で搭載される。このシステムでは、DDA は GPS と連携し、「仮想ゴールライン」を作成可能にする。また、スロットルを開けた時間、速度、rpm、ギア比、エンジン温度、リーニング角度などを記録。データを PC 上にダウンロードして解析することが可能だ。なお、「DDA+GPS」は、「スタンダード」および「S」にはオプションで用意される。

「スタンダード」および「S」には、「DDA+GPS」がオプションで用意される
「スタンダード」および「S」には、「DDA+GPS」がオプションで用意される

「スタンダード」および「S」の乾燥重量は、前モデルよりも軽量化がなされ166.5kg。「R」は162kg となっている。

「スタンダード」および「S」の乾燥重量は166.5kg
「スタンダード」および「S」の乾燥重量は166.5kg

「R」は162kg
「R」は162kg