トヨタの新型燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」が12月15日から販売開始される。価格は723万6,000円。


「MIRAI」は、水素を空気中の酸素と化学反応させて発電して走行する、優れた環境性能と利便性をあわせ持つクルマ。3分程度の水素の充填で走行距離約650キロを得ることができる。


「MIRAI」は環境性能に優れているだけではない。モーター駆動による「静粛性」や、優れた加速性能と低重心化による「走りの楽しさ」、災害時などに使える「大容量外部電源供給システム」など、次世代車にふさわしい価値を提供する。

エクステリアでは、フロントは、酸素の確保と FC システム冷却のために空気を取り込む左右のグリルを強調。FCV としての独自性を象徴する斬新なフロントフェイスとなった。


サイドは、ウォータードロップ(水滴)をイメージした流麗な形状とし、空気を取り込んで水を生成する FCV の特長を表現。ボディから浮かび上がったように見えるルーフサイドとフードが全高を低く見せながら未来感をアピールしている。


リヤは、ライセンスガーニッシュからバンパーコーナー下端まで、タイヤに向かうように台形形状を構成する大胆な造形と、ワイド感を強調するバンパー上面により、力強く安定感のあるスタンスを表現。また、バンパーの下を空気が通り抜けていく軽快感とクリーンなイメージを創出した。

インテリアでは、ドアトリムなどには柔らかい質感のソフトパッドを採用するとともに、随所に高輝度シルバー加飾を配し、洗練された空間を創出した。センターメーターには4.2インチ TFT 液晶を採用したスピードメーターとマルチインフォメーションディスプレイを設定し、インストルメントパネルの中央上段に配置。ドライバーは、ステアリングスイッチの操作でディスプレイの表示切り替えが可能となっている。




フロントシートは、表皮一体発泡工法で実現したフィット感とホールド性に優れたシートを採用。最適なシートポジションが得られる「8ウェイパワーシート」と「電動ランバーサポート」を運転席・助手席に標準装備した。


水素は、様々な一次エネルギーや下水の汚泥からの製造に加え、太陽光や風力などの自然エネルギーを活用して水からの生成も可能。電気に比べてエネルギー密度が高く、貯蔵や輸送も容易であり、家庭や自動車用の燃料のみならず、発電への活用も期待されている。水素を燃料として発電して走る FCV は、将来の水素社会の一翼を担い、エネルギー多様化への対応をさらに加速させるものと期待されている。