自転車で街を走行していると、歩道橋や地下道など、自転車を担がなければならない状況に出くわすことがある。だが自転車は担いで運ぶのに適した形状ではないために持ちにくく、実際の重量以上の重さを感じながら歩くことになる。

この問題を解決してくれるのが「Shoulder Bike(ショルダーバイク)」。ショルダーバッグのように肩に掛けて持ち運べる自転車だ。



「Shoulder Bike」のフレームは、担いだ時に肩にあたる部分が丸くなっており、肩が痛くならないように工夫されている。また、チェーンが衣服を汚すのを防ぐため、極端に短いチェーンを搭載する新しいドライブシステムを採用。このシステムによりリアホイールはスポークレスとなり、ホイール内に腕を通して自転車を担ぐことも可能になった。

担ぐためにデザインされた自転車「Shoulder Bike(ショルダーバイク)」
担ぐためにデザインされた自転車「Shoulder Bike(ショルダーバイク)」

新しいドライブシステムを採用している
新しいドライブシステムを採用している

このドライブシステムにより、リアホイールはスポークレスとなった
このドライブシステムにより、リアホイールはスポークレスとなった

この新形状のフレーム設計にあたっては、モックアップが複数製作され、肩に掛けて運ぶ際に最適なバランスを保てる形状の調査が行われたそうだ。

肩に掛けて運ぶ際のバランスを調査するモックアップ
肩に掛けて運ぶ際のバランスを調査するモックアップ

「Shoulder Bike」のプロトタイプデザインには若干の疑問も残る。肩にかけることにこだわり過ぎて、ライディングエクスペリエンスが犠牲になっているように見えるのだ。例えばハンドルの位置は低過ぎるのではないだろうか?このままでは極端な前傾姿勢を強いられるため、街乗りには適さないだろう。

「Shoulder Bike」のプロトタイプ  ハンドルの位置が低すぎる?
「Shoulder Bike」のプロトタイプ
ハンドルの位置が低すぎる?

街乗りには厳しい前傾姿勢を強いられそうだ
街乗りには厳しい前傾姿勢を強いられそうだ

「Shoulder Bike」は、近く市販化が予定されているという。ハンドルが低過ぎるなどの問題点については、製品化された時点では解決されていることを期待したい。