かつてフランス パリ市内を運行していた環状鉄道「プティト・サンチュール」。地下鉄の発達により廃線となったこの路線の大部分は、現在は使用されないまま放置されている。

metronome」は、フランスのデザインスタジオ「HeHe」によるトレインプロジェクト。「プティト・サンチュール」の路線上を走行するカプセル上の乗り物で、都市の移動を再定義するのが目的だ。


鉄道は、より多くの人や物を、より高速に移動させることを目的に進化を続けてきた。「metronome」はこの進化に逆行し、わずか数人だけを、ゆっくりと運ぶ。動力はモーターで、電源はソーラーパネルが発電する電力となっている。


「metronome」は現時点ではリサーチ目的のプロトタイプ。商用目的でパリの街を走行するのがいつになるかは不明だ。だが、実現したら、パリの新しい観光名所になるかもしれない。「metronome」は効率は悪いが、地下鉄とは違い外の景色を楽しめるし、地下鉄のように混雑することもないし、何より乗り物に乗る楽しさを提供してくれる。