岐阜県で、列車の中で盆梅(鉢植えの梅の木)を楽しめる「盆梅展列車」が運行中だ。同県揖斐川町で開かれる「たにぐみ盆梅展」に合わせた企画で、梅の香る列車内で特製の弁当も楽しめる。樽見鉄道が今年初めて行った試みだが、意外な人気を博して予約は次々に埋まっているそう。

列車の中に梅の香り
列車の中に梅の香り

たにぐみ盆梅展は3月15日まで開催。これに合わせて樽見鉄道は、イベント列車を企画。2月22日、28日、3月1日、7日、8日に合計5回の運行スケジュールを組んだ。


列車の中で盆梅を楽しめるという内容は注目を集め、各回とも予約は次々と埋まっている。2月23日時点では、かろうじて3月8日運行分にだけまだ空きがある状態で、樽見鉄道の担当者もこの人気には驚いているようだった。

盆梅展列車は、JR 東海と接続する大垣駅と、盆梅展の会場に近い谷汲口駅のあいだを往復する。往路は大垣駅を10時43分に出て、谷汲口駅には11時25分につく。その車内で少し早めの昼食をとることになる。

大垣~谷汲口間を往復する
大垣~谷汲口間を往復する

弁当は地元の旅館による「仕出し」。各回とも別の旅館が用意する。2月22日は「立花屋」、2月28日は「濃秀館」、3月1日は「松本屋」、3月7日は「萬屋」、3月8日は「水月亭」だ。それぞれ春らしい献立だ。

旅館による春らしい「仕出し」弁当つき
旅館による春らしい「仕出し」弁当つき

料金は列車運賃、弁当代、「たにぐみ盆梅展」の入場券、食べ歩きクーポン付マップを合わせて、4,500円。なお、谷汲口駅からたにぐみ盆梅展の会場まではコミュニティバスが走っており、そちらは別料金。

盆梅展のようす
盆梅展のようす

各列車の定員は30人。各運行日の1週間前までに、樽見鉄道または揖斐川町商工会谷汲支部で申し込む必要がある。