Porsche(ポルシェ)誕生の地、南ドイツを訪れる公式ツアー「Porsche Travel Club」が、初めて日本のファンを対象に参加募集を始めた。6月に本拠地シュトゥットガルトの工場や博物館などを見学し、試乗ドライブもできるという内容だ。


ツアーそのものは 6月9日~14日の旅程で、 JTB が主催し、全日本空輸(ANA)、ルフトハンザを利用して移動する、きわめてオーソドックスな構成。ただし訪れる場所はほぼすべてポルシェ関連の施設だ。


まずは「100万台のスポーツカーを世界に送り出した」とポルシェがうたう、同社の心臓部ツッフェンハウゼン工場を見学する。ここは 911、ボクスターなどのほか全モデルのエンジンを製造する最大の拠点。

同じ 911 カレラであればクーペもカブリオレもタルガ(オープンカー)も1本のラインで組み立てる混流生産システムを採用しており、その熟練した技術者による組み立て作業を眺められる。


続いて独特な建築として名高いポルシェの博物館を訪れる。約80台の名車と貴重な展示品を目にでき、故 Ferry Porsche(フェリー・ポルシェ)氏の志がいかに1号車から現代のモデルまで受け継がれているかを確かめられるという。また併設のレストラン「Christophorus(クリストフォーラス)」での昼食も楽しみの1つだそう。



さらにポルシェのクルマに試乗できる日もある。バーデン地方のシュバルツバルト(黒い森)国立公園を縫うワインディングロードで、幾重にも連なるコーナーを駆け抜け、性能を実感できるそう。最新モデルを中心に4~5台のラインナップから選ぶことができ、複数の車両を試せる。専任のインストラクタが同行するため、欧州での運転に慣れない人でも助けを得られる。

ひたすらポルシェファンのためだけのツアーと言えそうだ。旅行代金は大人1人、2名1室利用の場合で64万5,000円。1人部屋利用追加代金は5万8,000円。別途、燃油サーチャージ、海外空港諸税、日本の空港使用料が必要。

なお、ドライバーとして参加する為には国際免許証の取得が必要となる。募集人員は20人で、最少催行人員14人。申し込み期間は3月2日から4月3日まで。