サーキット専用スーパーカー アストンマーティン「Vulcan(ヴァルカン)」が3月3日に、「第85回ジュネーブ国際モーターショー」でワールドプレミアを迎える。


「ヴァルカン」の駆動方式は FR。最高出力800馬力超の7.0リッター V12 自然給気エンジンをフロントミッドに搭載し、リアホイールを駆動する。軽量なオール・カーボンファイバーボディとの組み合わせによるパワーウェイトレシオは、FIA 世界耐久選手権(WEC)仕様の GTE マシンを凌駕するレベルに達しているという。



タイヤにはミシュラン製のレース仕様345/30x19を採用。エンジンから出力されるパワーは、リアにミッドマウントされる Xtrac 製6速シーケンシャルシフト・ギアボックスを介して、このタイヤに伝達される。


サスペンションはアンチダイブ・ジオメトリー機能付きのプッシュロッド式。DSSV 可変ダンパー、アンチロールバー、アンチロック・ブレーキ、可変トラクション・コントロールが、このサスペンションの働きを補完する。


「ヴァルカン」は、世界24台限定販売。購入者に対しては、納車前にサーキット走行トレーニング・プログラムが提供される。アストンマーティン・レーシングとともにルマン優勝に輝く「Darren Turner(ダレン・ターナー)」氏ら、経験豊富なプロフェッショナル・ドライバーがオーナーをサポート。座学と実技を組み合わせたカリキュラムでサーキット走行テクニックを磨き、ドライビング能力を向上させることができる。