約6年の歳月をかけて大修理を終えた兵庫県の姫路城。美しい外観から白鷺城とも呼ばれるこの城のグランドオープンは3月26日。当日の記念式典では航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が祝賀飛行するという。

姫路城での祝賀飛行イメージ(出典:姫路市)
姫路城での祝賀飛行イメージ(出典:姫路市)

ブルーインパルスは、 航空自衛隊に所属する「曲技飛行隊」で、正式名称は宮城県松島基地第4航空団第11飛行隊。これまで多くの行事で見せて来た鮮やかな技を、今回も披露することになる。当日が晴天に恵まれれば城の白、空の青がよいコントラストになるはずだ。


ブルーインパルス、現行3代目の航空機「T-4」による編隊(出典:航空自衛隊)
ブルーインパルス、現行3代目の航空機「T-4」による編隊(出典:航空自衛隊)

ところで、実はブルーインパルスは今から半世紀前にも、ま新しくなった姫路城の上で舞ったそう。1966年、「昭和の大修理」と呼ばれる8年がかり、延べ25万人を動員した工事が終わり、姫路では祝賀ムードの中で「姫路大博覧会」が催された際の話だ。

このときも、姫路城の上空をブルーインパルスがアクロバット飛行した。チーム発足からまださほど経たない1960年代で、当時の機体は米国が供与した「F-86」。白黒の写真も残っている。

半世紀前の姫路城とブルーインパルス(出展:姫路市)
半世紀前の姫路城とブルーインパルス(出展:姫路市)

今回「平成の大修理」と呼ばれる工事を終え、再びみずみずしさを取り戻した姫路城と、日本製の機体「T-4」の組み合わせは、また違った景色を見せてくれるに違いない。