Jaguar(ジャガー)と Pinarello(ピナレロ)が共同開発したロードバイク「ピナレロ DOGMA K8-S」が発表された。世界で初めて「極めて激しい悪路用」に作られたカスタムメイドのモデルだという。マウンテンバイクでもクロスバイクでもなく、あくまでロードバイクである。

ピナレロ DOGMA K8-S
ピナレロ DOGMA K8-S

まずロードバイクが走る「悪路」とは何なのかが、一番気になるところだろう。ずばり石畳(いしだたみ)だそう。


自転車ロードレースチーム「Team Sky(チーム・スカイ)」が、ベルギーで行われる大会「Ronde van Vlaanderen(ツール・ド・フランドル)」で走るにあたり、ピナレロ DOGMA K8-S に乗る。

チーム・スカイの Sir Bradley Wiggins(サー・ブラッドリー・ウィギンス)選手らは、このモデルがツール・ド・フランドル名物である石畳の急坂で性能を発揮すると期待している。

石畳での性能に期待がかかる
石畳での性能に期待がかかる

英国のチーム・スカイがこのモデルを利用する
英国のチーム・スカイがこのモデルを利用する

ジャガーが主張するような効果を発揮するだろうか
ジャガーが主張するような効果を発揮するだろうか

ジャガーが自動車で培った振動解析に関する専門的知識や技術を提供。軽量サスペンション・システムとフレキシブルなフラット・カーボン・チェーン・ステー「FLEXSTAYS」を搭載し、リア・トライアングルにサスペンション・ピボットを取り付けている。

ジャガーが公開した資料
ジャガーが公開した資料

凹凸の多い路面からの衝撃を和らげ、疲労を軽減させる効果が見込めるという。走行試験では従来モデル「DOGMA K」に比べ、悪路でのパフォーマンスが4.5%向上し、ライダーの快適性が50%改善した、とうたっている。

ジャガーが自慢げに主張するような衝撃、振動への対処が奏功するかどうかは、4月5日からのツール・ド・フランドルにおいて明らかになるだろう。