米国オレゴン州ポートランド在住の Mike Lane さんは、自転車のハンドルバーに取り付ける潜望鏡「Pedi-Scope」を開発した。

自転車のハンドルバーに取り付ける潜望鏡「Pedi-Scope」
自転車のハンドルバーに取り付ける潜望鏡「Pedi-Scope」

ロードバイクやクロスバイクでは、前傾のライディングポジションを強いられる。だが、前方を見る必要があるため、走行中は、ずっと首を上げていなければならない。この不自然な姿勢のため、多くのサイクリストが首などの痛みに苦しんでいる。長距離レース参加者の中には、サポート器具を身体に取り付け、首を支えて走る人さえいるほどだ。


サイクリストは首などの痛みに苦しんでいる
サイクリストは首などの痛みに苦しんでいる

長距離レース参加者の中には
長距離レース参加者の中には

首を支える器具を使用する人も
首を支える器具を使用する人も

「Pedi-Scope」は、このような症状を防ぐ器具。プリズムを利用しており、前方からの光を屈折させてサイクリストの視線に届ける。これにより、サイクリストは下を向いたままで、前方の状況を把握し、安全に走ることができると Lane さんは主張している。

「Pedi-Scope」を使えば、うつむいたままで前方を確認できる
「Pedi-Scope」を使えば、うつむいたままで前方を確認できる

Lane さんは「Pedi-Scope」は特に街乗りで有効だとしているが、これを装着して都心部を走行するのは、危険を伴いそうだ。だが、ある程度安全な場所で長距離走行する場合には、有効かもしれない。

長距離レースでは威力を発揮?
長距離レースでは威力を発揮?

Lane さんは、「Pedi-Scope」の市販化に向けて、クラウドファンディングサイト kickstarter で出資者を募集中。49ドル出資することで、「Pedi-Scope」を一台入手可能だ。日本への送料が別途13ドル必要となる。出荷時期は、2015年7月を予定している。