都市生活者にとって、自動車の装備は過剰だ。例えば通勤では、1人の人間を短い距離移動させるために、多くの燃料を消費している。自宅と会社に駐車場も必要だ。一方、自転車の装備は不足している。夏は暑くて冬は寒い。そして雨が降ったら、搭乗者はずぶぬれになってしまう。買い物などで利用する場合は、買い過ぎないよう気をつけないと、持ち帰れなくなってしまうこともある。

米国サンディエゴの Virtue Bike は、これらの問題を解決する電動アシスト自転車「Pedalist」を開発した。自動車と自転車の間にある隙間を埋める、“ちょうど良い”サイズの乗り物を目指している。

クルマと自転車の中間の乗り物「Pedalist(ぺダリスト)」
クルマと自転車の中間の乗り物「Pedalist(ぺダリスト)」

「Pedalist」は、サイクリストをすっぽり覆う“シェル”を装備した電動アシスト自転車。この“シェル”が、サイクリストを直射日光や雨から保護してくれる。シェル内の前部にはカーゴスペースが用意され、日用品の買い物にも対応。また、“シェル”は事故に巻き込まれた際に、サイクリストをある程度守ってくれる。

雨の日も(それほど)濡れずに移動可能!
雨の日も(それほど)濡れずに移動可能!

だが“シェル”を装備したために、「Pedalist」の重量は90キロを超えてしまった。これは通常の自転車の6~7倍の重さだ。だが電動アシスト機能により、坂道も軽快に上れるという。

電動アシスト機能で、坂道も軽快に上れる
電動アシスト機能で、坂道も軽快に上れる

バッテリーは1度の充電で80キロ以上の走行が可能。カーゴスペースにはバッテリーを最大10個程度保管するスペースが用意されており、最長で800キロの移動が可能だ。

「Pedalist」は、「2+1」のシート配列も提供する。このシート配列では、運転者の他に、後部座席に大人1名、前部のチャイルドシートに子供1名が搭乗可能だ。日本では大人2名の搭乗は許されないが、子ども2名を乗せての走行は可能だろう。

後部座席のデート相手を華麗にエスコート(?)
後部座席のデート相手を華麗にエスコート(?)

「Pedalist」が道路上で占めるスペースは自動車の3分の1以下。Virtue Bike の試算では、自動車通勤者が「Pedalist」に乗り換えれば、交通量を60%程度削減できるという。

渋滞解消に効果的?
渋滞解消に効果的?

横幅は90センチ以下。狭いスペースにも駐輪が可能だ。

狭いスペースに駐輪可能
狭いスペースに駐輪可能

Virtue Bike は現在、市販化に向けてクラウドファンディングサイト kickstarter で出資者募集のキャンペーンを実施中。3,999ドル出資することで「Pedalist」を一台入手できる(日本への送料が別途必要)。出荷は2015年11月。キャンペーン終了後の市販価格は4,499ドルとなる予定だ。

運転席からの景色
運転席からの景色