企業のエグゼクティブなどが利用するショーファーカー。お抱え運転手が運転するこの手のクルマでは、オーナーは後部座席に座るので、助手席は使われていないことが多い。

「だったら取り払ってしまえ!」…と考えて作られたのが、ボルボによるコンセプトデザイン「Lounge Console」だ。クルマのオーナーに対し、これまで以上の快適性と機能性を提供する。


ボルボによるコンセプトデザイン「Lounge Console」
ボルボによるコンセプトデザイン「Lounge Console」

「Lounge Console」では、通常であれば助手席があるスペースに、贅沢なフットレストが取り付けられた。この思い切ったアイディアにより、ストレッチリモのような長いホイールベースを持たないクルマであっても、後部座席の搭乗者がゆったりと足を伸ばしてくつろげる空間を生み出せるようになった。

助手席があるスペースに、贅沢なフットレストが取り付けられた
助手席があるスペースに、贅沢なフットレストが取り付けられた

ビジネスパーソン/エグゼクティブをサポートする多くの機能を搭載。作業用テーブルが装備されており、乗車中に仕事を進めることが可能だ。テーブルは90度回転させると、17インチのマルチメディアスクリーンとなる。腕時計やジュエリーなどを格納するトレイも用意。パーティなどへの参加準備を、車内で進められる。

作業用のテーブル
作業用のテーブル

17インチのマルチメディアスクリーン
17インチのマルチメディアスクリーン

腕時計やジュエリーなどを格納するトレイ
腕時計やジュエリーなどを格納するトレイ

ボルボの Thomas Ingenlath 氏は「Lounge Console」の開発理由について、次のように述べている。

「我々は、エグゼクティブのライフスタイルを研究し、『Lounge Console』開発に着手した。≪中略≫ 開発していく上で最重要視したのは、クルマのインテリアスペースを、搭乗者のライフスタイルに合ったものに作り変えることだった。それも、贅沢なやり方で。助手席を取り払うことで、インテリアのダイナミクスを劇的に変化させ、画期的なアイディアと新たな可能性を生み出すスペースを手に入れることができた」

「Lounge Console」は、上海モーターショーで公開された。実装時期や対象となる車種などについては公表されていない。