水を使わず空気で消火する未来の消防車「Haboto-mini(ハボットミニ)」が、いよいよ公開される。消防車メーカーのモリタグループが開発し、ドイツで6月8~13日に開かれる世界最大級の消防防災展「INTERSCHUTZ(インターシュッツ)2015」に出展する。


ハボットミニは、災害現場の空気から「窒素」の濃度を高めた気体を作りだし、火が燃え上がる原因となる「酸素」の濃度を下げる。2014年にモリタが発表した消防車「Miracle N7」と同じ原理で、いわばそのミニチュア版だ。




空気と動力さえ確保できれば、水の入手が困難な大規模災害時に活動できるし、水を使って消火すると被害が出る博物館、美術館、重要文化財、データセンターなどで役立つ。また作り出した気体は、短時間であれば人体にほとんど影響がないとしている。

ちなみにハボットミニという名前は、主人に忠実な可愛い子犬「ハチ公」を思い描いて付けた名前だとか。

モリタはインターシュッツに合わせて特設サイトも公開している。会場を訪れた人がハボットミニなどの写真を撮影し、「#Interschutz_morita」というハッシュタグを付けて「Instagram(インスタグラム)」に投稿すると、このサイトで表示できる。海外でこの未来の消防車にどのような反応が起こるのか一望することが可能だ。