雨の日の自転車通勤、辛いですよね。レインコートやポンチョを身に付けていても、顔や手、そして靴などはどうしても濡れてしまいます。雨って、目に入ると痛いんですよね。また、長時間走行していると雨具の隙間から雨が吹き込み、服まで濡れてしまうことも。

米国バージニア州在住のPeter Ginzburgさんは、サイクリストをすっぽり覆うシェル付きの自転車「GinzVelo」を開発しました。この自転車であれば、雨が降っていても濡れずに走行できます。


シェル付きの自転車「GinzVelo」  雨の日も濡れずに走行できます
シェル付きの自転車「GinzVelo」
雨の日も濡れずに走行できます

サイクリストを雨から守るシェル付きの自転車はすでにいくつか発表されていますが、「GinzVelo」はシートに横たわるように座る“リカンベント・トライク”スタイルである点がユニーク。これにより、シェルを取り付けても全高を低く抑えられ、周囲に威圧感を与えないで済むというメリットがあるのだそうです。

「GinzVelo」のベース車両は“リカンベント・トライク”
「GinzVelo」のベース車両は“リカンベント・トライク”

全高が低いので、周囲に威圧感を与えません
全高が低いので、周囲に威圧感を与えません

“リカンベント・トライク”は、平地に限定すれば、一般的な自転車よりも高速で走行可能な自転車。Ginzburgさんは、「GinzVelo」のシェルは空力特性を改善するため、時速48キロで走ることも不可能ではないと述べています。

時速48キロで走行可能!
時速48キロで走行可能!

シェルの役割はそれだけではありません。悪天候の際には、サイクリストを雨から守ってくれます。また、万が一の事故の場合も、ある程度サイクリストを保護できるのだとか。

「GinzVelo」には電動アシスト自転車バージョンもあります。モーターが、重さが39キロある「GinzVelo」を軽々と前進させてくれます。“リカンベント・トライク”は高速走行は得意ですが、坂道はやや苦手。坂の多い街には、こちらがおススメだそうです。最高速度は時速32キロ。一回の充電で走行できる航続可能距離は120から161キロとなっています。

電動アシスト自転車バージョンは、1回の充電で120から161キロの走行が可能
電動アシスト自転車バージョンは、1回の充電で120から161キロの走行が可能

Ginzburgさんは現在、「GinzVelo」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。電動アシスト自転車バージョンであれば、6,000ドルで入手可能になっています。キャンペーン終了後の市販価格は6,900ドルとなる予定。残念ながらこちらのバージョンは、仕様を変更しないと日本の公道は走行できません。また、現段階では日本への配送も受け付けていないとのことです。

電動アシストの無いバージョンは、kickstarterで3,500ドル出資することで入手可能。こちらは日本への配送も受け付けるとのことです。日本の公道の走行も可能。だだし、実際に都市部を走行するとかなり目立ってしまうので、周囲の人々の好奇に満ちた視線に耐えられるか、それを快感と感じられる人でないと「GinzVelo」での走行は難しいかもしれません。

日本だと、リカンベント・トライクで走行しても、  かなりじろじろ見られますもんね
日本だと、リカンベント・トライクで走行しても、
かなりじろじろ見られますもんね