高速道路は今年で民営化10周年。NEXCO東日本によると、10年前と今とでは色々な面が違ってきているそうだが、やはり目を引くのはあれ、そうあれの変化だ。

 あれです(写真提供:NEXCO東日本)
あれです(写真提供:NEXCO東日本)

長距離ドライブに欠かせない高速道路のSA、PA。最近はフードメニューもそれぞれの地域色を出したものが増えるなど、面白い進化が続いている。


しかしもっとも変わり方が顕著に思えるのは、やはりあの設備。SA、PAの立ち寄り目的で最も多い場所、そうトイレだ。

昔のSA、PAのトイレは「暗い」「汚い」「臭い」の3Kイメージがあった。いわゆる「公衆便所」と聞いて連想するような雰囲気の場所もあり、訪れては見たが、使う気持ちになれず、つい我慢してしまうという人もいたように思う。

極端な例ですが、昔のトイレ。思い出す人もいるのでは
極端な例ですが、昔のトイレ。思い出す人もいるのでは

だが時代の推移や民営化などを背景にSA、PAでは改善に着手。トップライトや清掃しやすい仕上げ材、防臭性の高い便器などを取り付けていったそう。また障害を持つ人なども利用しやすいよう、バリアフリー化も実施。段差の解消、手すりの整備、洋式便器の増設も行っている。

 きれいになって、バリアフリー対応も(写真提供:NEXCO東日本)
きれいになって、バリアフリー対応も(写真提供:NEXCO東日本)

バリエーションも増えている。ベビーシートや小型手洗い器を備えた大型ブースや、ベッドや幼児便座を整備した多機能トイレ。変わったところでは家族全員で利用できる「家族トイレ」なども登場した。

大型ブース(写真提供:NEXCO東日本)
大型ブース(写真提供:NEXCO東日本)

多機能トイレ。大型ブースとはまた機能が違います(写真提供:NEXCO東日本)
多機能トイレ。大型ブースとはまた機能が違います(写真提供:NEXCO東日本)

 家族が一度に使える?斬新な「家族トイレ」も登場(写真提供:NEXCO東日本)
家族が一度に使える?斬新な「家族トイレ」も登場(写真提供:NEXCO東日本)

高速道路のSA、PAのトイレにも歴史あり、そして驚くべき進化あり。果たして今後はどうなっていくのか、ちょっと気になるところだ。