長距離ドライブに欠かせない高速道路のSA、PA。最近はフードメニューもそれぞれの地域色を出したものが増えるなど、面白い進化が続いている。
しかしもっとも変わり方が顕著に思えるのは、やはりあの設備。SA、PAの立ち寄り目的で最も多い場所、そうトイレだ。
昔のSA、PAのトイレは「暗い」「汚い」「臭い」の3Kイメージがあった。いわゆる「公衆便所」と聞いて連想するような雰囲気の場所もあり、訪れては見たが、使う気持ちになれず、つい我慢してしまうという人もいたように思う。
だが時代の推移や民営化などを背景にSA、PAでは改善に着手。トップライトや清掃しやすい仕上げ材、防臭性の高い便器などを取り付けていったそう。また障害を持つ人なども利用しやすいよう、バリアフリー化も実施。段差の解消、手すりの整備、洋式便器の増設も行っている。
バリエーションも増えている。ベビーシートや小型手洗い器を備えた大型ブースや、ベッドや幼児便座を整備した多機能トイレ。変わったところでは家族全員で利用できる「家族トイレ」なども登場した。
高速道路のSA、PAのトイレにも歴史あり、そして驚くべき進化あり。果たして今後はどうなっていくのか、ちょっと気になるところだ。