アドベンチャー・スポーツ・バイク「BMW S 1000 XR (エス・セン・エックス・アール)」が8月21日に販売開始される。


「BMW S 1000 XR」は、スーパー・スポーツ「S 1000 RR」のテクノロジーと、「BMW Motorrad GSシリーズ」のツーリング性能を融合したアドベンチャー・スポーツ・バイク。「S 1000 RR」「HP4」および「S 1000 R」に続く、並列4気筒エンジン搭載シリーズの4つ目のバリエーションでもある。革新的技術と走行性能、そして安全性を兼ね備えたSシリーズに、ツーリング性能と快適性そして機動性をプラスしている。




「BMW S 1000 XR」は、長いスプリングによって余裕あるサスペンション・ストロークを確保。路面とのクリアランスも広く取ったレイアウトを特徴としている。ワインディングロードの切り返し、カントリーロードの往来、高速巡航、そして荒れた路面の走破といった、あらゆる状況にゆとりを持って対応することが可能だ。


排気量999ccの並列4気筒エンジンは、ロードスターの「S 1000 R」用と共通。だがエンジン出力はアドベンチャー・スポーツという特性に合わせ、最高出力118kW (160ps)/11,000 rpm、最大トルク112 Nm/9,250 rpmとした。本格的スーパー・スポーツであるS 1000 RR用のショートストローク高回転型パワーユニットがベースではあるが、様々な状況に対応可能とするため、低/中回転域のトルクを大幅に強化している。利用可能なエンジン最高回転数は1万2,000rpmに及び、特に7,500rpm以下での鋭いレスポンスが特徴。さらに日本仕様はスロットルやクラッチの操作なしにシフトチェンジ可能な「ギアシフトアシストPRO」、巡航時の速度維持が可能な「クルーズコントロール」を標準装備している。
 

「Rain」「Road」「Dynamic」「Dynamic Pro」の走行モード切り替えシステムを標準搭載。ライダーの好みと状況に合わせたエンジン出力特性を得ることができる。標準装備される「オートマチック・スタビリティ・コントロール(ASC)」および「ダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)」は、駆動力の最適化およびブレーキ制御を通じて、車両が不安定になることを防ぎ、安全性を確保する。




車両重量は228キロ。ボディカラーは「レーシング・レッド」「ライト・ホワイト」の2種。メーカー希望小売価格は、209万5,000円(消費税込み)。