京都市営地下鉄の公式キャラクターが、京都市文化博物館の展覧かいとコラボレーションを行う。と書くと「ふーん」という印象だが、そのキャラが可愛い女の子で、展覧会の内容がレオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」だと聞くと、何だかカオスな雰囲気が出てくるのではないだろうか。

わーかわいい…
わーかわいい…

京都市営地下鉄というと、運賃がちょっと高めで、市民の足としてよく使われる市営バスに比べると、あまりなじみがない印象。観光で行ってもそれほど利用しない気がする。


もっと親しみを増したいと考える、京都市営地下鉄では2014年から「地下鉄に 乗るっ」と題して可愛い女の子のキャラクター3人を起用。「太秦萌」さんと幼なじみの「松賀咲」さん、「小野ミサ」さんを、さまざまな企画に登場させている。

さて今回は、京都とイタリアはフィレンツェ市が姉妹都市提携を結んでから50周年になるのを記念し、京都文化博物館が開く展覧会「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展~日本初公開『タヴォラ・ドーリアの謎』~」にコラボレーションを行うことになった。

展覧会の図録を大事そうに抱えた太秦萌さんが,地下鉄マスコットキャラクター「都くん」と一緒に 展覧会に向かう楽しそうなようすをポスターにしている。

しかし「アンギアーリの戦い」といえば、荒々しく汗臭い男達の戦いを描いた作品だったはず。

「アンギアーリの戦い」自体はこういうのです
「アンギアーリの戦い」自体はこういうのです

ルネッサンス時代のイタリアで、当時の強豪フィレンツェ共和国軍とミラノ公国軍が激突し、剣と馬とがもみ合う争闘の図を、イタリア・ルネッサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの大壁画にしようとした。レオナルドと並び称される巨匠ミケランジェロとが競演したもののついに完成しなかったとして名高い。

そんなアンギアーリの戦いを、太秦萌さんが宣伝する。何だか不思議な取り合わせだ。8月4日から,約3か月間、地下鉄駅構内や地下鉄中吊り広告枠、京都文化博物館などに掲出予定。

なお、京都文化博物館では8月22日から、市営地下鉄の「1dayフリーチケット」を提示すると、先着400人にポスターがもらえる。このほか、ポスターデザインをあしらったフリーチケットが10月3日に発売予定だ。

太秦萌さんデザインのフリーチケットもあるよ
太秦萌さんデザインのフリーチケットもあるよ