今回の研究でトヨタと協力するMITのダニエラ・ラス教授
今回の研究でトヨタと協力するMITのダニエラ・ラス教授

トヨタ自動車は、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)やスタンフォード大学と連携して人工知能(AI)の研究を進めると発表した。今後5年間で合計5,000万ドルの予算を投じるそう。

スタンフォード大のフェイフェイ・リ教授
スタンフォード大のフェイフェイ・リ教授

MITのコンピュータ科学・人工知能研究所(CSAIL)、スタンフォード大の人工知能研究所(SAIL)と、それぞれ「連携研究センター」を作る。またDARPA(米国国防総省 国防高等研究計画局)の元プログラム・マネジャーであるギル・プラット博士をトヨタに迎え、両センターでの研究に協力を仰ぐ。


元DARPAのプログラム・マネジャー、ギル・プラット博士
元DARPAのプログラム・マネジャー、ギル・プラット博士

両センターでは、AIをクルマなどへ応用するための研究をするそう。さまざまな環境でのAIによる物体の認識、高度な状況判断、人と機械との安全な相互協調などを主題に取り上げるという。

なおトヨタはクルマだけでなくロボットにも、AIを応用していきたい考え。

トヨタのロボット技術開発の歴史は古く、1970年代から産業用途での開発に着手し、2000年代以降はパートナーロボットや生活支援ロボットにも手を広げていた。AIはロボット技術に革新をもたらす可能性が高いと見込んでいるそう。

クルマだけでなくトヨタのロボット開発にも反映する見通し
クルマだけでなくトヨタのロボット開発にも反映する見通し