BMWは、SUV「X5」のプラグインハイブリッドモデルとして新型「X5 xDrive40e(エックス・ドライブ・ヨン・マル・イー)」の注文受付を始めた。納車は12月からを予定している。

4WDシステム「xDrive(エックスドライブ)」と、「BMW i8(アイ・エイト)」に搭載したプラグインハイブリッド技術を組み合わせたモデル。


エンジンとモーターを駆動させて走る「AUTO eDrive」、モーターのみで走行する「MAX eDrive」、エンジンのみで走行してバッテリーを充電する「SAVE Battery」を切り替えられる。


2.0L直列4気筒BMWツインパワーターボエンジンを搭載しており、単体で最高出力180kW(245ps)/5,000~6,500rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1,250~4,800rpmを発揮する。モーターは最高出力83kW(113ps)/3,170rpm、最大トルク250Nm。双方を組み合わせた最高出力は230kW(313ps)、最大トルクは450Nm(45.9kgm)だ。


バッテリー容量は9.0kWh。電気モーターのみでの走行する場合、時速120kmまでの速度域で、フル充電から約31kmの距離を移動できるという。200V電源を使うと3時間半~4時間でフル充電する。ハイブリッド走行時の燃費効率は100kmあたり3.3Lをうたっている。


またバッテリーをラゲージ・ルームの床下に格納し、荷室容量500~1,720Lを確保したという。40:20:40の分割可倒式リヤ・シートも備え、使いやすくした。


バッテリーの充電状況やエネルギー回生システムの作動状況は、ディスプレイ・メーターパネル下部に配置したプラグインハイブリッド・インジケータに表示する。また車両内部のエネルギーフローを即時コントロール・ディスプレイに表示させられる。

車両に通信モジュールを搭載し、乗員の安全と車両の状態を見守る「BMW SOSコール」、「BMWテレサービス」に加え、プラグインハイブリッド専用のスマートフォン連携サービス「BMWリモートApp」などを標準装備する。スマートフォンで現在地周辺の充電ステーションを検索し、ナビに転送できる。ほかにもスマートフォンからバッテリーの充電状況や各種点検の実施時期、車両位置などを確認可能。エアコンなども遠隔操作できる。

全グレードに「アダプティブLEDヘッドライト」を標準装備するほか、安全装備としてカメラとミリ波レーダー・センサーで前方を監視する「ドライビング・アシスト・プラス」、車両前方、側方をパノラマ・ビューで映し出す「サイド・ビュー・カメラ」、ヘッドアップディスプレイを含む「アドバンスド・アクティブ・セーフティー・パッケージ」を搭載する。

希望小売価格は927万円(税込)から。エコカー減税対象車の認定を取得予定。自動車取得税・重量税が免税、翌年度の自動車税も75%減税となる予定。クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金の対象となり、最大34万円の補助金の受給が可能になる。