過去にもコンセプトモデル自体は、出たんですよね
過去にもコンセプトモデル自体は、出たんですよね

今度は量産モデルの話もあがっていますが、さて。
今度は量産モデルの話もあがっていますが、さて。

9月上旬。Volkswagen(フォルクスワーゲン)の名車「ワーゲンバス」が復活するとのうわさがインターネット上を駆けめぐり、ファンのあいだで大いに注目を集めた。震源は英国の人気クルマニュースサイト「AUTOCAR」だ。

■AUTOCARいわく「来年1月にベガスに登場する!」


米国ラスベガスで1月に世界最大級の家電見本市「CES」。そこでワーゲンバスの新たなコンセプトモデルが登場する見込みだと、AUTOCARは伝えている。併せて、フォルクスワーゲングループCEO(最高経営責任者)のMartin Winterkorn氏の口から、ワーゲンバスが正式にラインアップに復活するとの宣言がされるとも。

また新型ワーゲンバスは電気自動車(EV)をはじめ、ターボチャージャー付き4気筒ガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車を設定するという。EVに搭載するバッテリーは航続距離が400~500kmで、フォルクスワーゲングループ傘下のAudi(アウディ)「R8 e-tron」や「e-tron quattro」のものを応用するとか。

さらには2017年にもメキシコのプエブラ工場で、ワーゲンバスの量産モデルの組み立てが始まる、との観測までAUTOCARは述べている。

くだんの報道を取り上げた国内外のブログやニュースサイトの評価は、もはや確定事項と言わんばかりの論調から、半信半疑の態度までさまざまだ。

■フォルクスワーゲンいわく「今のところ明かせる情報はない、が…」

えん乗り編集部が、フォルクスワーゲンの日本法人に問い合わせたところ、今のところ明らかにできる情報は何もないとの回答だった。ネット上に出回っている「うわさ」は把握しているが否定も肯定もしない、という姿勢だ。

フォルクスワーゲンとしてはかねてワーゲンバスの人気が高いことはよく承知しており、2011年のジュネーブ国際モーターショーにコンセプトモデルとして新型「Bulli(ブリー)」を出しもした。しかし量産モデルは結局登場しなかった。いくら昔からの熱心なファンが多いといっても、実際の「市場性」がどこまであるかは慎重に考慮しているらしい。

それでもネット上では2016年1月にベガスに出展するとのうわさで持ちきりだが、とあらためて水を向けると、まったく保証はないとしながらも、もし仮に公式発表があるとしたら、CES開幕直前になるのではないかと示唆した。