BMWは、サーキット仕様のスポーツカー「M4 GTS」新モデルを東京モーター所に世界初出展する。M4クーペをベースにモータースポーツに特化した外観と性能を与えた。ニュルブルクリンク北コース1周7分28秒の記録を誇る。公道を走行でき、700台限定で販売予定。

公道走行の認可を受けたクルマでどこまでレースで高い運動性能を発揮できるかを証明するようなモデルだそう。公道を走ってサーキットまで行き、そのまま最高記録を出せる、といった理想を描いている。



M4クーペと同じ排気量3.0Lの直列6気筒エンジンを搭載。ウォーター・インジェクション・システムを組み合わせ、最高出力は368kW/500PSに、最大トルクは600N・mに向上している。燃費は8.3L/100km、CO2排出量は194g/kmで、M4クーペと同水準。0-100km/h加速は3.8秒。最高速度は305km/hをうたっている。

車重は1,510kgに削減しており、パワー・ウェイト・レシオは3.0kg/PS。インテリアにもエクステリアにも軽量化対策を徹底したそう。内装はカーボン製バケット・シートなどを採用。外装もエンジン・フード、ルーフ、フロント・スプリッターをいずれもカーボン・ファイバー強化プラスチック製にした。リヤ・ウィングにも軽量、頑丈な素材を使った。



標準装備の7速Mダブル・クラッチ・ギヤボックス(M DKG)は、駆動力の伝達を中断せず現在の走行状況に最適のギヤを選択し、そのパワーをリヤ・ホイールに伝えられるという。

アシッド・オレンジ塗装のスタースポーク666 M スタイリングの鍛造Mアロイ・ホイールを履き、フロントは265/35 R19、リヤが285/30 R20という前後異なる大きさのミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2タイヤを装着する。


個別に調節機能を備えた専用設計のサスペンションを採用しており、さまざまなサーキットの条件に対応可能。カーボン・セラミック・ブレーキは、スポーツ走行時に連続的な高負荷を受けても、優れた性能を維持するそう。

BMWの特徴である左右合計4個のコロナ・リングを備えた片側2灯式LEDヘッドライトも特徴。眩惑防止機能付きハイビーム・アシスタントやアダプティブ・コーナリング・ライトが組み合わせてある。テール・ライトには量産車として初めて有機LED(OLED)を搭載した。光源が「点」である従来のLEDと異なり、OLEDは「平面」で均一に発光させられる。

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