バイクでツーリングする場合、バイク用インカムを使えば仲間たちと話をしながら走ることができる。だが、自転車ではそのような手段はない。ハンドサインで最低限のコミュニケーションは取れるが、美しい景色を見た感動を伝えあったり、まずい補給食を食べた哀しさを共有しあったりはできない。

骨伝導ワイヤレスヘッドホン「CODEO(コデオ)」が12月18日に販売開始される。耳を塞がずに音楽を聴いたり、会話ができるデバイスで、主に家族や友だちとサイクリングを楽しみたい人向けに開発された。


サイクリスト向け骨伝導ワイヤレスヘッドホン「CODEO(コデオ)」販売開始
サイクリスト向け骨伝導ワイヤレスヘッドホン「CODEO(コデオ)」販売開始

CODEOを利用するには、CODEOとスマートフォンをBluetoothでペアリングする。あとは、CODEの骨伝導パッドを耳の前の頬骨あたりに当てれば、スマートフォン経由で通話が可能だ。

骨伝導パッドは耳の前の頬骨あたりに当てる  耳を覆わないように注意!
骨伝導パッドは耳の前の頬骨あたりに当てる
耳を覆わないように注意!

CODEOの形状は、頭を挟み込むタイプ。骨伝導パッドを左右から圧着できるので、自転車での走行時に外れにくい。

電話の着信があり通話を開始する際や、音量の上げ下げなどは、パッド部分にあるボタンで操作が可能。自転車用ヘルメットをかぶっていたり、サングラスやメガネをかけているときでも装着しやすいよう、パッド部分には厚みを持たせているという。


サードパーティの通話アプリを使えば、3人以上での会話も可能。スマートフォンに取り込んだ音楽を、1人で走行しながら楽しむこともできる。

3人以上の会話では、  例えばLINEの「Popcorn Buzz」を利用  (開発元による動作確認済みアプリ)
3人以上の会話では、
例えばLINEの「Popcorn Buzz」を利用
(開発元による動作確認済みアプリ)

開発したのは日本コンピュータ・ダイナミクス(NCD)。同社はShinjuku Bicycle Festa 2015でアンケートを実施。仲間とサイクリングをしても会話ができないため十分に楽しめないというサイクリストからの声を耳にしたという。「CODEO(コデオ)」は、この不満を解消することを開発目的の1つとしているそうだ。


骨伝導ヘッドホンについてのアンケート結果  (NCDがShinjuku Bicycle Festa 2015で実施)
骨伝導ヘッドホンについてのアンケート結果
(NCDがShinjuku Bicycle Festa 2015で実施)

販売価格は1万2,960円(消費税込)だが、2016年1月31日まではキャンペーン価格9,990円(消費税込)で購入できる。

筆者は以前、有線タイプの骨伝導ヘッドホンを使用して音楽を聴きながら走行し、警察から注意を受けたことがある。その際には、「耳は塞がれていないが、コードがひっかかると事故につながる恐れがあるので」外すよう指示された。

「コデオ」はワイヤレスなので、コードが事故を誘発するリスクはない。その分、有線タイプよりは安全と言えるだろう。だが、それでも周囲の状況に合わせた利用が要求されるのは間違いない。

骨伝導ヘッドホンをどのようなシーンで利用したいか?についてのアンケート結果   音楽を聴きたいという人も、かなり多く存在する  (NCDがShinjuku Bicycle Festa 2015で実施)
骨伝導ヘッドホンをどのようなシーンで利用したいか?についてのアンケート結果
 音楽を聴きたいという人も、かなり多く存在する
(NCDがShinjuku Bicycle Festa 2015で実施)

開発元のNCDでは、安全運転に必要な音を遮る状態で走行することは禁止されているので、周囲の音が聞こえづらいと感じた際は、必ず音量を下げて使用して欲しいとしている。