愛車を電動アシスト自転車に改造できるコンバージョンキット。本気でCO2排出量の削減を目指す欧州各国では、毎月のように新機種が発売されています。
「bimoz」もそんなコンバージョンキットの1つ。スイスのbimozが開発しました。取付けが簡単で、軽量(約1.97キロ)なのが特徴です。
「bimoz」の取り付けは左側のクランクを取り外し、代わりに「bimoz」のモーターをセット。あとはボトルケージの位置にバッテリー、ハンドルバーにリモコンを取り付ければ完了です。自転車の整備に慣れていれば、20分程度なのだとか。重さはモーター、バッテリー、リモコンを足しても約1.97キロ。バッテリー切れが発生しても、普通の自転車同様の走行が可能です。
ボトルケージの位置にバッテリー、ハンドルバーにリモコンを取り付ければ完了です
コンバージョンキットには、モーターの動力をタイヤに伝えるものや、クランクに歯車で伝えるものなどがあります。でも、タイヤに伝える場合にはパワーロスが発生しがち。雨の日にはさらに多くなってしまいます。歯車タイプではこのようなロスは発生しませんが、ノイズが気になることがあります。
パワーロスが発生しがちです
ノイズが発生することがあります
「bimoz」では、モーターの発生する回転エネルギーをクランクに直接伝達。このため、市販の電動アシスト自転車とほぼ同じ感覚で走行ができます。パワーロスもノイズもほとんど発生しません。またメンテナンス(動力伝達部の掃除)もほぼ不要。アシストモードをオフにして通常の自転車として走行する際に、ペダルが重くなることもありません。
ロスがありません
トルクセンサーを搭載しており、ぺダリングの強さを検出してアシスト量を自動的に決定。電動バイクモード(漕がなくても前進するモード)は搭載されていません。このあたりの仕様も、最初から電動アシストとして製造・販売された自転車に近い走行感覚を与えてくれます。
バッテリーは、1回の充電で130~150キロのアシストが可能になっています。充電に必要な時間は3時間。バッテリーは、簡単に取り外し、部屋に持ち帰って充電できます。これも、「bimoz」を市販の電動アシスト自転車に近づける仕様といえます。
このあたりも、市販の電動アシストに近い?
コンバージョンキットは、初期の物にはサイズが大きくデザインも武骨で、機能も“より速く”走行することにフォーカスしているものが多く見られました。でも、ここに来てぐっと洗練の度合いを深め、よりナチュラルな走行感覚を持つものへと進化しているようです。
出荷は2016年8月を予定。価格は1,669ドルになる見込みです。残念ながら日本では「bimoz」を取り付けて公道を走行することはできませんが、日本のメーカーさんにも同様の製品を期待したいところ。法律が改正され、ヤマハさんあたりが販売してくれないでしょうか?
バカ売れすると思うのですが