英国ETT Industriesは、電動のモーターを活用した乗り物に特化した企業。そのETT Industriesが電動バイク「Raker」を発表した。

電動バイク「Raker」
電動バイク「Raker」

「Raker」は、通勤を含む都市部での移動向けの製品。街中で目を引くユニークなデザインが特徴だ。フレームはレーザー切断されたアルミ板2枚で構成されており、独自のデザインと高い剛性を両立させている。


フレームはレーザー切断されたアルミ板2枚で構成
フレームはレーザー切断されたアルミ板2枚で構成

充電は家庭用の電源を使用する。約5時間の充電で、約64キロの移動が可能だ。最高速度は45キロと控えめ。決してツーリングに向いているマシンではない。だが、通勤やちょっとした買い物の足をクルマから「Raker」にかえれば、クリーンで静かなだけでなく、維持費を抑えた移動が可能になると、ETT Industriesは主張している。

クリーンで静か、かつ維持費を抑えた移動が可能に
クリーンで静か、かつ維持費を抑えた移動が可能に

ETT Industriesの創業者兼CEOであるJay Wen氏は次のように述べる。

「高価なクルマやボートを所有している人たちであっても、「Raker」を目にすると、その表情が子どものように輝く。これは素晴らしいことだ。自分達の作った乗り物で、人々を笑顔にするというのは、私たちの目標だからだ。電動バイク市場を見渡しても、そのような乗りものは他に存在していない。電動バイク市場は活況を呈しているが、我々のデザインやアクセサリーの提供方法は、他にはないユニークなものだ」

表情が子どものように輝く
表情が子どものように輝く

ユニークなアクセサリーの提供方法とは、3Dプリントサービスの「Shapeways」を活用することだ。ETT Industriesがカップホルダーや小物入れなどの3Dモデルデータを「Shapeways」にアップロードし、利用者が3Dデータを見て購入。するとShapewaysが商品を3Dプリントしてユーザーに発送する仕組みとなっている。この仕組みでは、利用者が3Dモデルデータに手を入れることで、自分好みにカスタマイズされたアクセサリーを入手可能という大きなメリットがある。現時点では、アクセサリーとして「カップホルダー」「iPhone 6S/6P Plus用マウント」「JBL GO! Speaker Mount」などのアップロードが予定されている。

3Dプリントされた「iPhone 6S/6P Plus用マウント」
3Dプリントされた「iPhone 6S/6P Plus用マウント」

カラーバリエーションは「イエローパール」「ホワイトパール」「マットブラック」「マットシルバー」の4種類。価格は2,700英ポンド。当面は、EU諸国と中国のみを対象とした販売となる。だがETT Industriesのセールス担当者にインタビューしたところ、同社では日本のレギュレーションにあわせたモデルの発売も検討しており、近い将来、日本市場にも参入したいとのことだった。