「JAAR LA001」は、バックパックでもメッセンジャーバッグでもない第3の選択肢。ビジネスバッグとして使える機能性と、10秒で自転車のトップチューブに取り付けられる利便性を併せ持っています。

バックパックでもメッセンジャーバッグでもないサイクルバッグ 「JAAR LA001」
バックパックでもメッセンジャーバッグでもないサイクルバッグ 「JAAR LA001」

サイクルバッグは多くの種類が販売されていますが、それらはあくまでサイクリング向け。補給食が取り出しやすかったり、予備のチューブを入れるスペースが用意されていたりはしても、仕事で使うA4ファイルやノートPCを収納するには不向きなものが(当たり前ですが)ほとんどです。


一方で、ビジネスバッグも自転車通勤での利用には向いていません。例えばバックパックタイプのビジネスバッグは、利用者が背中をまっすぐに伸ばして歩くと想定してデザインされています。でも、自転車に乗ると背中はどうしてもカーブしてしまうもの。このため、たとえばノートPCなどを収納していると、いまひとつ安定しないのです。

バックパックは、背中を丸めて走る人を想定していない
バックパックは、背中を丸めて走る人を想定していない

「JAAR LA001」は、自転車通勤をするビジネスマン向けにデザインされたバッグ。上記の問題をすべて解決します。

自転車通勤をするビジネスマン向けにデザインされたバッグ 「JAAR LA001」
自転車通勤をするビジネスマン向けにデザインされたバッグ 「JAAR LA001」

その内部には13インチサイズのノートPCを収納可能。その他、財布や手帳なども収納可能になっています。補給食も入れられなくはないのですが、このバッグはやはりビジネス向け。オフィスで使うものを保管しやすいよう設計されています。

13インチサイズのノートPCを収納可能
13インチサイズのノートPCを収納可能

バッグは人間にではなく、自転車に載せるタイプ。これにより、“バックパックは自転車走行時の人間の姿勢にあっていない”問題を解決しました。

バッグは人間にではなく、自転車に載せるタイプ
バッグは人間にではなく、自転車に載せるタイプ

そして最大の特徴は、取り付け/取り外しが簡単なこと。バッグをトップチューブにかけ、付属のストラップでヘッドチューブに固定するだけで、取り付けは完了します。

10秒で取り付け/取り外し可能なストラップを採用
10秒で取り付け/取り外し可能なストラップを採用

開発元のJAARは、自転車通勤をする友人、知人、同僚などを対象としたアンケート調査を実施。自転車通勤者の平均的な走行距離は約7.18キロで、走行時間は約27分であることを突き止めました。

あくまで、LAでの調査結果です
あくまで、LAでの調査結果です

わずか30分足らずの通勤で、サイクルバッグの取り付け/取り外しに数分が必要だとしたら、自転車通勤者がそのバッグを使うことはないでしょう。1回の時間は短く、でも毎日続くのが通勤。JAARはこれに対応するために、10秒で取り付け/取り外しができるストラップを工夫したそうです。

毎日使うものだけに、利便性は重要です
毎日使うものだけに、利便性は重要です

毎日使うものでは、デザインも重要。自転車から取り外して持ち歩いても、“それ、サイクルバッグですよね”、と同僚から突っ込まれないルックスに仕上げられています。

自転車から取り外して持ち歩いても「OK」なルックス
自転車から取り外して持ち歩いても「OK」なルックス

表面は撥水加工されており、小雨であれば濡れても大丈夫と、自転車通勤者のニーズを完全に理解した設計です。

表面は撥水加工  小雨であれば濡れても大丈夫
表面は撥水加工
小雨であれば濡れても大丈夫

同チームは現在、「JAAR LA001」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施しています。本稿執筆時点では、275ドルの出資で「JAAR LA001」を1つ入手可能。発送は2016年10月を予定しており、日本への発送にも対応しています。

カラ―バリエーションは、ネイビー&タン(画像左)と  オリーブ&コニャック(画像右)
カラ―バリエーションは、ネイビー&タン(画像左)と
オリーブ&コニャック(画像右)

275ドルという値段は、ちょっと高めかもしれません。でも、夏場にバックパックを背負って背中が汗まみれになることや、メッセンジャーバッグが背中から滑り落ちて危険な目に合うことを考えれば、この値段もありかもしれません。

もう、汗まみれにならない!
もう、汗まみれにならない!