インラインスケートは楽しいスポーツ。独特の滑走感とスピード感は、一度味わうと病みつきになります。でも、うまく滑れるようになるのに時間がかかってしまうという一面も。滑って曲がって止まれるようになるには、普通の人であれば3~5日程度は必要でしょう。滑れるようになってからも、ちょっと気を抜くと転んで痛い思いをしたり、クルマや人とぶつかりそうになって冷や汗をかいたり、なんてこともしばしば。

そんなインラインスケートの楽しさはそのままに、乗りやすく、コントロールしやすく仕上げた乗り物が「AEYO」。インラインスケートに自転車を足したような乗り物です。



「AEYO」の前半分は自転車そのもの。ハンドルが付いているので、自転車感覚でカーブを曲がれます。ブレーキも搭載されているので、緊急時にも素早く確実に停止できるようになっています。


自転車タイプの乗り物になったことで安定性も向上しました。倒れて身体の一部を打ちつける、なんてことはほぼなくなったのだとか。また、インラインスケートよりも習得も簡単。自転車に乗れる人であれば、数分で乗りこなせるようになるそうです。


このように、自転車のメリットを取り込みながらも、インラインスケートの楽しさは無くしていません。独特の滑走感を存分に味わえます。


「AEYO」は、「ラストマイル」問題の解決に向けて開発された乗り物。このため、電車やバスに簡単に持ち込めるように、折り畳み可能になっています。自転車と違い、後輪にあたる部分が非常に小さく、サドルなどもないため、持ち込みが容易なのだとか。


でも、それだけではありません。「AEYO」を利用すると、自転車に乗るときとは異なる筋肉を動かすことになるそう。脚の筋肉はもちろん、背筋などを含む10を超える筋肉群を鍛えることができるのだそうです。


マイナスポイントとしては、そのルックスがあげられるでしょう。走行時の後ろ半分の動きは、少しだけ蜘蛛が這いまわっているかのようにも見えます。これを気持ち悪いと感じる人も、中にはいるかもしれません。世界には、不思議な乗り物を考える人がいるよな、とつくづく思ってしまう、スパイダーな動きです。


スケート+自転車=AEYO

価格は649ユーロ。日本への送料が別途103.36ユーロ必要となります。


なお、「AEYO」は日本ではおそらく、遊具に分類されてしまうと考えられます。交通の頻繁な道路で走行すると、道路交通法76条違反になる可能性がある点には注意してください。