鴨川シーワールドでは5月12日にゴマフアザラシの幼獣を保護。5月18日からロッキーワールド地階 幼獣保育用プールで公開飼育を開始すると発表した。

保護されたゴマフアザラシはオスの幼獣。今年の春にオホーツク海の流氷上で生まれた赤ちゃんが、何らかの理由で一宮海水浴場に流れつき上陸したと考えられている。幼獣であることと体が痩せて衰弱が激しいという判断から保護が決定され、鴨川シーワールドに搬入された。

保護当時の体長は70センチで体重は9.4キロと、外傷は見られなかったものの衰弱が激しく、脱水症状が考えられたため、皮下への注射器による補液が行われた。現在は自分でエサの魚を食べ始め、快方に向かっているという。


今後はロッキーワールド地階の幼獣保育用プールで飼育し、体力の回復を図っていく。なお、保護したゴマフアザラシは、状況により展示を中止する場合がある。

■ゴマフアザラシについて

ゴマフアザラシは、渤海~黄海、オホーツク海やベーリング海周辺の海域および沿岸に生息し、日本では北海道の日本海およびオホーツク海沿岸で姿を見ることができる。親は基本的に灰色の地に黒い斑点模様が散在し、その模様が「ゴマフアザラシ」という和名の由来とされる。自然界では3月中旬~下旬にかけて流氷上で出産し、新生児は白色の新生児毛におおわれて生まれるが、3~4週間で換毛が終わり成獣と同じ体色となる。また、授乳期間も3~4週間で終了する。

■保護個体の搬入経緯

5月12日9時に長生郡一宮町役場より、アザラシの漂着情報があり、海獣展示三課(鰭脚類担当)3名が13時に一宮海水浴場(千葉県長生郡一宮町)に到着。ゴマフアザラシの幼獣であることを確認した。鴨川シーワールド到着は14時45分だった。