ロンドン地下鉄のノーザン線は、毎年2億人以上の乗客を運ぶ、もっとも混雑する、もっとも"ホット"な路線だ。そのホットな地下鉄が発する無駄な排熱を、一般家庭の暖房に使用するという計画が持ち上がっている。英国メディア Daily Mirror が伝えている。


同メディアが伝えたところによれば、この計画は車両や照明などが発する構内の排熱を回収して再利用しようというもの。排熱は配管を通じて Bunhill Heat and Power に集められ、ロンドン北部イズリントン地域の各家庭に送られ、冬の暖房として利用されるという。


大ロンドン庁の環境およびエネルギー担当上級アドバイザーである Matthew Pencharz 氏は、今回の取り組みについて次のように述べている。
 
「地域で生産されるエネルギーと熱ネットワークをサポートすることで、冬の暖房費と二酸化炭素排出量を削減できる。我々はこれにより、支出を抑えられるだけでなく、イノベーションを推進し、雇用を増やし、この分野での成長を促進できる」

システムの構築は、雇用も生む
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