買い物や緊急時の避難に役立つ電動カート「おさんぽ EV とれ蔵(トレゾウ)」が、今夏、みちのくトレード合同会社から発売される。




とれ蔵は、子供からお年寄りまで、公道(歩道)を走行できる電動カートで、普段のお出かけや買い物に、また、緊急時・災害時にも、脚の不自由な方、高齢の方が利用しやすいように設計されている。運転免許は不要。


座席下の買い物カゴの容量は約22L。最高速度 6km/h で移動した場合、1分間に100m 移動することが可能。脚の不自由な方でも楽に乗り降りができるように回転式クッションシートを採用している。

足元のスペース
足元のスペース

緊急時・災害時には、避難ブザーボタンを押すと前進時に断続的に警告音を発し、自車位置を周囲に知らせながら走行することができる。

シンプルなパネル
シンプルなパネル

みちのくトレード合同会社は、とれ蔵の開発背景を以下のように説明している。

「東日本大震災においては多くの方が津波の犠牲となりましたが、その6割以上は60歳代以上の高齢者でした。

脚が悪く、わずか数百メートルの距離を避難できない 1 人暮らしのお年寄りがたくさんいます。また、1 人では避難できない高齢者を家族や知人が車で迎えに行き、渋滞に巻き込まれ津波に飲まれるケースもあったと報じられています。

津波の被災地だけでなく、東京でも公共交通機関が麻痺し、都心の道路が大渋滞して膨大な帰宅困難者が発生しました。

一方で、公共交通機関の削減やガソリンスタンドの減少傾向が続いており、「交通弱者」や「買い物難民」なる言葉が生まれるなど、非常時だけでなく日常生活でも移動に支障を来たすお年寄りが増えています。

このような問題の解消のために、新時代の乗り物として注目を集める電気自動車が果たすべき社会的な役割は大きいと考えます。」

【性能・諸元】全長 110cm、全幅 51cm、全高 93cm、重量 60kg、最高速度 6km/h、モーター出力 270w、登坂能力 10度、回転半径 1.5m、走行距離 約12km、充電時間 約6時間、最大積載量 100kg(乗員含む)

【販売予定価格】約25万円