インドの航空宇宙産業大手 Hindustan Aeronautics(HAL)は、開発を進めている有人宇宙船の一部である「乗員モジュール」を公開した。

HAL が公開した有人宇宙船の乗員モジュール
HAL が公開した有人宇宙船の乗員モジュール

乗員モジュールは、宇宙船を構成するいくつかの部品のうち、宇宙飛行士が乗り込む部分だ。乗員サポート、ナビゲーション、誘導制御などのシステムを搭載する。HAL は今回この部品を、インド宇宙研究機関(ISRO)のヴィクラム・サラバイ宇宙センターに引き渡した。


乗員モジュールは今後、最新鋭のインド国産ロケット「GSLV-MK3」に乗せ、2014年4月に無人で試験打ち上げを行う。実際の有人飛行は、2016年を予定している。

米国、ロシア、中国に続き、世界4番目となる自力の有人宇宙飛行を成し遂げようと、インドが着々と準備を進めていることがうかがえる。