2012年、Jian Wang さんが自作したランボルギーニ・レヴェントンが話題となった。その際に紹介された画像は、多くの人々に衝撃を与えた。


Jian Wang さんが自作したランボルギーニ・レヴェントン
Jian Wang さんが自作したランボルギーニ・レヴェントン

Wang さんのポーズも決まっている
Wang さんのポーズも決まっている

本物と比較すると、そのすごさがよくわかる  …いろんな意味で
本物と比較すると、そのすごさがよくわかる
…いろんな意味で

だが、あのランボルギーニの画像は、製作途中のものだったようだ。中国人青年 Jian Wang さんはその後同車を完成(?)させていた。


まずは2012年の報道をおさらいしよう。地元メディアが当時伝えたところによれば、Jian Wang さんはフォルクスワーゲンサンタナをベースに、ランボルギーニ・レヴェントンのレプリカを製作した。他の車のスペアパーツや鉄パイプなども活用し、はね上げ式のシザードアまで、忠実に再現していた。

 Jian Wang さんはフォルクスワーゲンサンタナをベースに  ランボルギーニ・レヴェントンのレプリカを製作
Jian Wang さんはフォルクスワーゲンサンタナをベースに
ランボルギーニ・レヴェントンのレプリカを製作

はね上げ式のシザードアまで、忠実に再現
はね上げ式のシザードアまで、忠実に再現

だが、フロントガラスは取り付けられていない
だが、フロントガラスは取り付けられていない

同レプリカではフロント部分だけでなく、リア部分に至るまでも細かな作り込みがなされていた。その細かさは、本物のランボルギーニ・レヴェントンと比較するとよくわかる。

本物のランボルギーニ・レヴェントンのリア部分
本物のランボルギーニ・レヴェントンのリア部分

レプリカ版のランボルギーニ・レヴェントン  完璧にコピーしている  だがリアガラスは装着されていない
レプリカ版のランボルギーニ・レヴェントン
完璧にコピーしている
だがリアガラスは装着されていない

上記の画像が出回ったとき、多くの人は驚き、「なぜ、錆びているのか?」「なぜ、車内にむき出しの鉄パイプがあるのか?」など、様々な疑問の声を上げた。だがその後、Jian Wang さんは車に塗装を施し、完璧に仕上げていたのだ。

完璧に仕上げられたランボルギーニ・レヴェントン
完璧に仕上げられたランボルギーニ・レヴェントン

本物そっくり?
本物そっくり?

地元メディアによれば、このレプリカはなんと時速260キロで走行可能なのだという。ベース車両がフォルクスワーゲンのサンタナだし、不要な装備が付属していないので、そのスピードは不可能ではないかもしれない。だが、フロントガラスが取り付けられていないのが心配だ。フロントガラスは、高速走行では重要な装備だ。

完成版にもフロントガラスは装備されていない  とてもオープンな車だ
完成版にもフロントガラスは装備されていない
とてもオープンな車だ

Jian Wang さんは農業を営んでおり、自作レヴェントンを肥料の運搬に利用しているという。ランボルギーニはトラクターの製造で成功を収め、その後自動車部門に進出した企業。現代のランボルギーニ(のレプリカ)が、肥料の運搬に利用されていることには、運命的なものを感じざるを得ない。

地元メディアによれば、改造に必要な費用は9,445ドルだったということだ。

誰もが憧れるランボルギーニをわずか9,445ドルで手にした Jian Wang さん
誰もが憧れるランボルギーニをわずか9,445ドルで手にした Jian Wang さん

バイクライダーやトラック運転手も羨望のまなざしで Wang さんを見つめている
バイクライダーやトラック運転手も羨望のまなざしで Wang さんを見つめている