イタリアの自転車メーカー VELORAPIDA は、ビンテージバイク風電動アシスト自転車を製造しています。価格は1,520ユーロから2,200ユーロ。VELORAPIDA の通販サイトで販売されています。


電動アシスト自転車は、原付バイクの代替品として高い人気を獲得しつつあります。販売台数は2008年には31万台に到達し、原付バイクを上回りました。2011年には約41万台に到達して、自動二輪車全体(大型、中型、小型含む)の販売台数(約40万6,000台)を上回っています。


そんな大人気の電動アシスト自転車ですが、どれもデザインがいまいち。特に、バッテリーまわりがもっさりしています。これが理由で購入を手控えている人も多いのではないでしょうか?

VELORAPIDA の製造する電動アシスト自転車は、そんな人にぴったりの製品。バッテリーを足元から、前輪上に設置した革製バッグの中に移動。一見したところでは電動アシスト自転車には見えないおしゃれな外観に仕上げています。

VELORAPIDA の電動アシスト自転車「MIMETIC」モデル  一見したところ、電動自転車には見えないデザイン
VELORAPIDA の電動アシスト自転車「MIMETIC」モデル
一見したところ、電動自転車には見えないデザイン

VELORAPIDA の創業者は、ビンテージバイク風電動アシスト自転車を製作した理由を次のように説明しています。

「既存の電動アシスト自転車では、美的観点が無視されていた。ケーブルやバッテリーがむき出しで、これを処理するアイディアもなかった。≪中略≫ 我々は、ビンテージバイク同様のデザインと、伝統的なイタリアのエレガンスへのリスペクトを持つ電動アシスト自転車を製造することにした」

VELORAPIDA では、バッテリーはフロントのレザーバックに収納された
VELORAPIDA では、バッテリーはフロントのレザーバックに収納された

VELORAPIDA の特徴は、その美しいデザインにあります。でも、それだけではありません。駆動方式にも特徴があります。

多くの電動アシスト自転車は、ペダル付近に設置されたモーターの回転をチェーンで後輪に伝える「後輪駆動」方式を採用しています。でも、VELORAPIDA が採用したのは、前輪のハブにモーターを搭載した「前輪駆動」方式。この方式を採用したことで、登坂時や滑りやすい路面を走行する際に、安定した走行が可能になったのだとか。

VELORAPIDA の電動アシスト自転車には、全部で11のモデルが用意されています。

VELORAPIDA の電動アシスト自転車「NAKED」モデル
VELORAPIDA の電動アシスト自転車「NAKED」モデル

こちらは「TRANSPORTER」モデル  籐カゴ製のバッテリーケースが素敵です
こちらは「TRANSPORTER」モデル
籐カゴ製のバッテリーケースが素敵です

「The Black」  高級なスポーツモデル
「The Black」
高級なスポーツモデル

「SPORT UOMO」  軽量で高速走行可能なスポーツモデル
「SPORT UOMO」
軽量で高速走行可能なスポーツモデル

ここで紹介したものの他、近頃珍しい「ロッドブレーキ」を搭載した「STYLE MAN」モデルなども用意されています。VELORAPIDA の電動アシスト自転車は、5速250ワットのモーターを搭載しており、最高時速は約24キロ。1回の充電で約60キロの走行が可能です。

イタリア車って、メンテが大変というイメージがありますよね。そんなイタリアのメーカーが作った電動アシスト自転車の動力系には、やはり若干の不安を感じます。でも、このデザインであれば、多少のことには目を瞑ってしまいそう。最悪、モーターが動かなくなっても、ペダルを漕げば走行できてしまうんですから。