宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センターから「H-IIA ロケット23号機(H-IIA・F23)」の打ち上げを成功させた。同ロケットには、米国航空宇宙局(NASA)などと進めている世界中の降水状況を観測するプロジェクト「全球降水観測計画(GPM:Global Precipitation Measurement)」の「GPM 主衛星」を搭載しており、計画通り飛行して同衛星を正常に分離できた。

H-IIA ロケット23号機の打ち上げ  (出典:JAXA)
H-IIA ロケット23号機の打ち上げ
(出典:JAXA)

打ち上げ日時は、2月28日3時37分。1分48秒後に固体ロケットブースターを分離、6分55秒後に第1段/第2段を分離、15分57秒後に GPM 主衛星を分離した。その後、GPM 主衛星を軌道投入し、太陽電池パドルを展開させた。そして今後、通信確保、姿勢制御を行い、ミッション機器の立上げ/試験を実施する。GPM 主衛星による本格的な観測は、約2か月後より行う。


計画通り順調に飛行  (出典:JAXA)
計画通り順調に飛行
(出典:JAXA)

GPM 主衛星を分離  (出典:JAXA)
GPM 主衛星を分離
(出典:JAXA)

なお、JAXA は、打ち上げ前から GPM 主衛星分離までのようすをインターネットで生中継していた。その映像は、現在 YouTube で視聴可能。


打ち上げ前から GPM 主衛星分離までのビデオ

いつか生で見たいな  (出典:JAXA)
いつか生で見たいな
(出典:JAXA)