三菱重工業(MHI)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、陸域観測技術衛星第2号「だいち2号」(ALOS-2)を H-IIA ロケット24号機で、5月24日12時に打上げると発表した。打上げ予定場所は、種子島宇宙センター大型ロケット発射場。また、同機は打上げ能力の余裕を生かして、小型副衛星4基を軌道に投入する方針。

だいち2号
だいち2号

だいち2号は、JAXA が開発した、災害状況把握・国土管理・資源管理を目的とした人工衛星。陸域観測技術衛星「だいち」の後継機。新たな観測モード「スポットライトモード」を追加し、10m だった分解能が 1m から 3m に向上し、精度の高いデータを採取できる。また、左右観測機能も追加し、観測可能領域が 870km から 2,320km まで拡大した。


また、搭載する小型副衛星は公募式で、これにより、民間企業や大学等が開発する小型衛星に打上げ・運用の機会を提供することで、宇宙開発の発展や教育・人材育成に寄与させるためのもの。

なお、ロケットの打上げは MHI、安全管理は JAXA が担当する。最終的な打上げ可否の判断は JAXA が行う。