愛媛県松山市の伊予鉄道高浜線で2014年3月30日、自転車を車両内に持ち込む「サイクルトレイン」の実証実験が行なわれた。参加者は20名だった。

同実験は、同日開催された「瀬戸内しまのわ2014」のサイクリングイベント「チャーター船 de“里島めぐり”サイクリング in 中島・興居島」の参加者輸送のため、古町駅と高浜駅間で実施されたもの。3両編成のいちばん後ろの車両を「サイクルトレイン」とし、両駅間を1往復運行した。


伊予鉄道高浜線で実施された実証実験「サイクルトレイン」
伊予鉄道高浜線で実施された実証実験「サイクルトレイン」

「電車+自転車」による移動形態は、欧米では多くの大都市で一般化しつつある。例えば、米国カリフォルニア州のサンフランシスコからギルロイを結ぶ「Caltrain」では、シリコンバレーのハイテク企業に務める従業員達が、電車内に自転車を持ち込み「電車+自転車」による通勤を実施している。


Caltrain では、通勤時間帯に限れば、自転車通勤者が一般乗客を大幅に上回っている。このため、自転車持ち込み車両がすし詰め状態にもかかわらず、一般車両はがらがらという現象が発生し、地域の問題の1つとなっている。

同時刻の Caltrain 車内の様子  (写真左は自転車持ち込み用車両、右は一般車両)   (出典:San Francisco Bicycle Coalition)
同時刻の Caltrain 車内の様子
(写真左は自転車持ち込み用車両、右は一般車両)
 (出典:San Francisco Bicycle Coalition)