チェーンスラップとは、チェーンがチェーンステイを打つ(スラップする)現象。特に、スイングアームを搭載したマウンテンバイクでよく発生し、走行性の低下、騒音の発生、チェーンステイの損傷を招く原因となる。

米国カリフォルニアの自転車メーカー Cycle Monkey は、このチェーンスラップやチェーン外れを防ぐ「2チェーンドライブ機構」を持つマウンテンバイク「Battleaxe」を開発した。


「2チェーンドライブ機構」を持つマウンテンバイク「Battleaxe」
「2チェーンドライブ機構」を持つマウンテンバイク「Battleaxe」

フルサスペンション機構を持つマウンテンバイクでは、オフロード走行時にはスイングアームが激しい上下動を繰り返す。このとき、チェーンのリア側部分もこれに連動して上下動をする。だが、クランクスプロケットに取り付けられたチェーンのフロント部分はこれと異なる動きをするため、チェーンステイとチェーンがぶつかってしまうことが多くなる。

チェーンスラップは、スイングアームを搭載したマウンテンバイクでよく発生する
チェーンスラップは、スイングアームを搭載したマウンテンバイクでよく発生する

この問題に対応するため、Cycle Monkey は「2チェーンドライブ機構」を開発した。この機構では、長さの異なる2本のチェーンを使用。短いチェーンはクランクスプロケットと連動。ペダルからの動力をフレーム中央に新たに取り付けられたギアに伝える。長いチェーンは、スイングアームと連動。動力を、ギアから後輪へと伝える仕組みだ。

Cycle Monkey の開発した「2チェーンドライブ機構」  短いチェーンはクランクスプロケットに、  長いチェーンはスイングアームに取り付けられる
Cycle Monkey の開発した「2チェーンドライブ機構」
短いチェーンはクランクスプロケットに、
長いチェーンはスイングアームに取り付けられる

1つのギアを共有する2つのチェーンを備えることで、クランクスプロケットと連動して動くチェーンと、スイングアームに連動して動くチェーンを完全に分離できる。これにより、スイングアームが激しく上下に動いたとしても、チェーンステイとチェーンがぶつかることはなくなる。

チェーンの前部分と、後ろ部分が独立して動く
チェーンの前部分と、後ろ部分が独立して動く

この機構を取り入れたことで、チェーン外れも減少したという。また、メンテナンスもよりシンプルになるそうだ。

メンテナンスもよりシンプルに
メンテナンスもよりシンプルに

「Battleaxe」は完全受注生産。価格は応相談だが、 Cycle Monkey によれば、5,000ドルから7,000ドル程度だそうだ。