アジアの国々を旅していると、必ず目にするホンダのスーパーカブ。最近はより高級なバイクに取って代わられつつあるとはいえ、まだまだ高い人気を誇っています。

その「スーパーカブ」の形状が特許庁から「立体商標」として登録されることが決定しました。乗り物の形状が立体商標登録されるのは日本で初めて。工業製品全般としても極めて珍しい事例なのだそうです。



スーパーカブは、1958年の生誕から50年以上、一貫したデザインコンセプトを守り続けてきました。この結果、外観を見ただけでスーパーカブであると認識されるようになり、これが特許庁の審査で認められて、立体商標登録に至ったとのことです。

スーパーカブの世界生産累計台数は、2014年3月時点で8,700万台以上。世界160か国以上で販売されている、世界で最も多く生産された二輪自動車なのだそう。カブシリーズは、タイ、インドネシア、ベトナム、ブラジル、中国、ナイジェリア、日本など14か国15拠点で生産されているそうです。

アジアで活躍する日本のバイク((C)Hans Kemp 氏)
アジアで活躍する日本のバイク((C)Hans Kemp 氏)

筆者は以前、アジアの某国で、スーパーカブのロゴが山積みにされ、販売されているのを見たことがあります。自国製のバイクにスーパーカブのロゴを取り付けると、女の子にもてるのだとか。本当か?と思いましたが、実際に買っていく人がいたので、本当なのでしょう。

今回カブの形状が立体商標に登録されても、きっとそういうのは無くならないんでしょうね。もちろんこれは違法なんでしょうが、ホンダへのリスペクトが感じられて、ちょっと許せてしまう気がします。