太平洋フェリーは、名古屋、仙台、苫小牧のあいだで運航しているフェリー「きそ」の船内で、誰でも無料で使える試験的な公衆無線 LAN(Wi-Fi)サービス「Ferry Wi-Fi TRIAL」を提供開始した。航行中の船内で利用可能なサービスは、これが国内初という。

Ferry Wi-Fi TRIAL を提供開始
Ferry Wi-Fi TRIAL を提供開始

陸地から離れて航行するフェリーでは、携帯電話の電波が届かなくなることが多い。そこで、通信手段の確保をして乗客の利便性を向上させるため、公衆 Wi-Fi サービスの提供を行う。


同サービスは、ソフトバンクモバイルの衛星回線と Wi-Fi 設備を使って実現。「ソフトバンク Wi-Fi スポット」のユーザーの端末だけでなく、ほかのキャリアのスマートフォン/タブレット、ノートパソコン、ゲーム機など、さまざまな Wi-Fi 対応デバイスから無料で利用できる。ただし、利用は1日4回までで、1回のアクセスで15分以内に限り利用可能。SSIDは「Ferry_WiFi_trial」。

左:きそ  右:衛星通信用アンテナ
左:きそ
右:衛星通信用アンテナ

きそ船内で Ferry Wi-Fi TRIAL に接続できるエリアは、「5デッキ」のエントランスホール付近と、「6デッキ」のスタンド「マーメイドクラブ」付近および展望通路付近。利用するには、事前に利用登録が必要。

きそ船内で Ferry Wi-Fi TRIAL に接続できるエリア
きそ船内で Ferry Wi-Fi TRIAL に接続できるエリア