米国シカゴに本拠を置く Great Scott Technology は、世界一シンプルな折り畳み自転車「Occam Cycle」を開発した。現在、クラウドファンディングサイト kickstarter で出資者を募集中。資金調達に成功した場合、2015年7月の販売開始を予定している。


「Occam Cycle」は、電車の駅やバス停などから最終目的地までの「ラストマイル」向けに設計された折り畳み自転車。折り畳みに必要な時間と手間を極限まで減らすことを目指している。折り畳みにかかる時間はわずか5秒。このため、利用者は「Occam Cycle」を素早く折り畳んで電車やバスに乗車し、降車後すぐに元の状態に戻して走行し始めることが可能だ。

折り畳みはフロントフォークのレバ―を開き
折り畳みはフロントフォークのレバ―を開き

ヘッドチューブを後方に倒すだけ
ヘッドチューブを後方に倒すだけ

このワンステップだけで、折り畳み作業は完了する
このワンステップだけで、折り畳み作業は完了する

「Occam Cycle」が折り畳み機構を簡略化できた秘密は、サドルを取り払ったこと。これにより、“ヘッドチューブを倒すだけ”、というシンプルな折り畳み方式を実現した。通常であればヘッドチューブを後方に倒すとサドルやシートポストにぶつかってしまう。だがサドルが無い「Occam Cycle」では、サドルとヘッドチューブの衝突を避ける機構が不要となった。

「Occam Cycle」は、サドルを取り払うことで折り畳み機構をシンプルにした
「Occam Cycle」は、サドルを取り払うことで折り畳み機構をシンプルにした

ハンドルや
ハンドルや

駆動系も、シンプルな構造とされている
駆動系も、シンプルな構造とされている

サドルを取り払ったことは、車体の軽量化にも大きく貢献した。「Occam Cycle」の重量はわずか9キロ。この重量であれば、折り畳んだ状態での持ち運びも簡単だ。電車やバスへの持ち込みも、より気軽にできるようになる。

重量は9キロなので、持ち運びも簡単
重量は9キロなので、持ち運びも簡単

通常の自転車より、電車内のスペースを取らなくて済む
通常の自転車より、電車内のスペースを取らなくて済む

持ち運びも容易  階段などの昇降も楽にこなせる
持ち運びも容易
階段などの昇降も楽にこなせる

オフィスに到着したら、机の下に収納しておけるサイズ
オフィスに到着したら、机の下に収納しておけるサイズ

ただし、サドルを取り払ったことで、「Occam Cycle」は利用者に常に“立ち漕ぎ”を強いることになった。立ち漕ぎで走行できる時間は15分程度が限界。長距離の移動は困難だ。「Occam Cycle」は、ラストマイルの移動のためだけに設計された、特殊目的の乗り物と言えるだろう。

「Occam Cycle」は、駅からオフィスまでの「ラストマイル」移動向けの乗り物
「Occam Cycle」は、駅からオフィスまでの「ラストマイル」移動向けの乗り物

長距離移動には向いていない
長距離移動には向いていない

価格は325ドル(約3万4,084円)を予定。現時点では、米国以外での販売は検討していないということだ。