オクトーバーフェストに合わせたルフトハンザの恒例行事。衣装はミュンヘンを拠点とする専門店「アンゲルマイヤー・トラハテン」から調達する。
女性乗務員がまとうディアンドルは、ルフトハンザのコーポレートカラーであるロイヤルブルーと黄色、白を使う。胴衣は黄色で、繊細な青い花のプリントが施してあり、青と白のストライプのスカートに加え、青いシルクのエプロンも組み合わせる。

ルフトハンザのコーポレートカラーでそろえたディアンドル
男性乗務員は伝統的な革製のズボン、ズボンに合わせたアルパイン・ジャケット、ベストを着用する。ネクタイの色は女性客室乗務員のディアンドルと合わせる。
なお、欧州内短距離路線のルフトハンザ シティラインでも、オクトーバーフェストの始まりと終わりに一部の便で乗務員が伝統的衣装を着用する。ミュンヘンの高級衣料品店「ローデンフライ」による伝統的なドレスで、胴衣とスカートはロイヤルブルー。黄色のエプロンを組み合わせる。
またミュンヘン空港内にあるルフトハンザの旅客ラウンジでは、オクトーバーフェスト期間中にリンゴのシュトゥルーデルや、肉とチーズを盛りつけたプレート、プレッツェルなどを用意する。さらにファーストクラス ラウンジでは、。鴨料理や細かく切られたパンケーキ「カイザーシュマーレン」など、バイエルン地方の名物料理を出すとか。
空港のルフトハンザスタッフもミュンヘンの衣料品店「シュスターマン&ボーレンシュタイン」と提携したディアンドルとアルパイン・ジャケットを着用する。
ルフトハンザでは1957年、オクトーバーフェスト期間中に、乗務員がバイエルン地方の伝統的衣装をまとう催しを初めて行った。当時はニューヨークからハンブルクに向かう便、ロンドンからミュンヘンへ向かう便で、ディアンドルを着た乗務員が乗客をもてなしたという。金髪の乗務員は淡い青のディアンドルを、黒髪の乗務員はピンクのディアンドルを着たことまで記録に残っている。その後の長い中断期間を経て、同社は2005年から再びこの習慣を復活させている。