

「Flying Rider」は、サドルに腰かけるのではなく、フレームに取り付けられた「アーチ」にハーネスで腰を固定して走行する自転車。そのプロトタイプが公開されたのは今年の6月でした。当時 Schwartz さんは、「Flying Rider」は通常の自転車よりも高いエネルギー伝達効率を持つ自転車であると説明していました。
自転車のペダルを下向きに漕ぐと、そのエネルギーの一部は上方向に逃げてしまいます。このとき、搭乗者の背中を固定しておけば、エネルギーのロスを防げるはず。これが、「Flying Rider」が高いエネルギー伝達効率を持つ秘密なのだとか。

搭乗者の背中を固定し、エネルギーのロスを防ぎます
プロトタイプが発表されたとき、この自転車は、サドルだけでなくペダルもチェーンもない自転車「FLIZ」のように消えていくのでは?と考える人もいました。理由はとてもシンプル。サドルに座るのに比べ、「アーチ」にハーネスで腰を固定するのは面倒くさいからです。それでも「Flying Rider」は、米国や欧州における自転車ブームにも後押しされ、製品化にこぎつけました。


価格は4,770ドル。今月末から米国の自転車ショップで販売開始されます。初期ロットは100台だそうです。
