一輪車といえば、かつてはサーカスの出し物の1つでした。でもいまでは小学3・4年生の体育授業の一部。多くの小学生が、当たり前のように一輪車を楽しんでいます。中には休み時間に一輪車を使った“一輪車ポロ”を楽しむ小学生までいるのだとか。 

とはいえ、小学校で学ばなかった世代にとっては、一輪車の習得はハードルが高いもの。ある程度の年齢に達した人が簡単に習得できるものではないようです。


「Lunicycle」はそんな人のための一輪車。“誰でも簡単に乗れる一輪車”を目指して開発されました。現在、市販化に向けて kickstarter で出資者を募集しています。

“誰でも簡単に乗れる一輪車”を目指す「Lunicycleh」
“誰でも簡単に乗れる一輪車”を目指す「Lunicycleh」

「Lunicycle」最大の特徴は、ふくらはぎでペダルを押さえる「キャブズレスト」が装着されていること。これによりペダルを脚で挟んで固定できるようになり、一輪車全体のバランスを取るのが容易になります。

ペダルに取り付けられた赤い部分が「キャブズレスト」  これでバランスを取るのがぐっと楽になります
ペダルに取り付けられた赤い部分が「キャブズレスト」
これでバランスを取るのがぐっと楽になります

「Lunicycle」の2つ目の特徴は、サドルがないこと。サドル付きの一輪車では、前後に動くサドルのコントロールも学ぶ必要があります。でも、「Lunicycle」であれば、ペダルの上に立ち、歩く感覚でペダルを漕ぐだけ。サドルを気にしなくて済む分、習得までの時間が短くなります。

「Lunicycle」にはサドルがありません
「Lunicycle」にはサドルがありません

「Lunicycle」の3つ目の特徴は、タイヤが少しだけ楕円形をしていること。完全な円形の場合、脚が12時と6時に位置に来たときに一輪車の勢いがなくなる「デッドゾーン」が生まれてしまいます。でも、楕円にすることで、脚が12時と6時の位置にあってもタイヤが転がりやすくなり、デッドゾーンを解消できます。

「Lunicycle」のタイヤは楕円形
「Lunicycle」のタイヤは楕円形

脚が12時と6時の位置に来たときでも、楽に前進できます
脚が12時と6時の位置に来たときでも、楽に前進できます

これらの特徴により、通常は数日から数週間かかる一輪車の習得が、「Lunicycle」であれば数時間、人によっては数分で可能になるのだそう。また、「Lunicycle」での走行に十分に慣れれば、普通の一輪車の習得も早まるそうです。

市販化された場合の価格は180ドルを予定。kickstarter で130ドル(日本への送料が別途50ドル必要)出資することでも入手できます。