車椅子は舗装道路以外での走行には向いていない。このため、例えばトレッキングが趣味だった人が車椅子生活になった場合、山道の散策は諦めざるをえなかった。

「Freedom Chair」は、オフロードの走行が可能な車椅子。足が不自由な人の活動範囲を広げるために開発された。



「Freedom Chair」は、レバ―を前後に動かす力を、タイヤを回転させる力に変換させて前進する車椅子。梃子の原理を活用できるので、通常の車椅子よりも約50%高いトルクを発生できる。荒れた地面やきつい坂であっても前進することが可能だ。



平地を走行する場合は、レバ―の根元付近を掴んで動かすことで、より高速な移動が可能。一般的な車椅子よりも、最大で75%高速な走行が可能だという。レバーはブレーキとしても機能する。



レバーは不要な際には取り外し、通常の車椅子として利用することも可能だ。また、「Freedom Chair」のコンポーネントの多くには、自転車のパーツが流用されているため、購入者は「Freedom Chair」を自分好みにカスタマイズできる。例えば、より太いオフロードタイヤに履き替えることも可能だ。



出荷は2015年の7月を、価格は2,995ドルを予定している。kickstarter で、2,695ドル出資して入手することも可能だ。日本への発送にも対応する予定だが、送料は未定。