静岡県の大井川鐵道で、「きかんしゃトーマス」デザインの SL 列車が2015年も運行される。さらにトーマスの仲間「ジェームス」デザインの SL 列車も走るという。

きかんしゃトーマス号
きかんしゃトーマス号

きかんしゃトーマスは、1945年に英国の牧師が描いた「汽車のえほん」シリーズがベストセラーとなり、1984年には英国で映像化され、今や世界185の地域で30か国語による放映がされるほどの人気。


大井川鐵道の「きかんしゃトーマス号」は2014年に登場。アジア初のトーマスデザインの SL 列車として55日間運行し、期間中はほぼ満席だった。

2015年は6月7日から10月まで運行する予定だ。ところで、気になるのは新たに参加する予定のジェームス号。

トーマスの仲間は一番仲の良いパーシーや力持ちのゴードンなど沢山いるが、どうしておちょうしもののジェームスが選ばれたのだろうか。

おちょうしもののジェームス
おちょうしもののジェームス

この点を疑問に思い、大井川鐵道に尋ねた。同社によると、まずトーマス号が子どもなどに好評だったことから、新たに仲間を増やそうと考え、同社の保有する蒸気機関車の中からもとになる車両を探した。白羽の矢が立ったのは「C56 形44号機」。そしてトーマスの仲間のうち C56 形44号機に最もシルエットが似ていると判断したのがジェームスだったそう。

ちなみにトーマス号に使われている車両は「C11 形227号機」。

2015年は、トーマス号がのべ74日間148本、ジェームス号がのべ16日間32本を運行する予定だとか。

なお、大井川鐵道ではほかにも、倉庫に保管している引退済みの機関車「9600形49616号機」を、やはりトーマスの仲間である「ヒロ」デザインにして公開している。