トヨタ自動車のスポーツカー「86」が一部改良された。ステアリングフィールの向上や内装の変更などが目玉。4月8日から販売が始まる。23日には、内外装を独自のスタイルにアレンジしたカスタムカー「86 style Cb」も登場する。これらに先立ちトヨタテクノクラフト(TRD)による 86 のコンプリートカー「14R」が発売となった。


■86


86 は、富士重工業と共同開発している車種で、同社の「SUBARU(スバル)BRZ」と同等の性能を持つ。今回の一部改良では、電動パワーステアリングの特性の変更やボディ剛性の強化により、より軽快で自然なステアリングフィールを持たせる工夫を施している。


また一部のグレードではセンタークラスタ、ドアグリップなどに高輝度シルバーメタリック塗装を施したほか、内装色にタンカラーミックスをオプション設定するなど質感の向上を図った。さらに8スピーカ、クルーズコントロールを標準装備し、ボディカラーはピュアレッド、アズライトブルーを含む7種類を設定している。


希望小売価格は248万8,909円(税込、以下同じ)から。

■86 style Cb

86 style Cb は、基本性能は 86 そのまま、ファッション性を重視したカスタマイズを施している。


「GT」グレードをもとに、外観を変更した。特徴となるのはノーズをのびやかに延長した専用フロントバンパ&フロントグリル、楕円形の金属調ベゼルを縁取った専用オーバル形ヘッドランプなどだ。さらにオプションとして後方をよりのびやかに表現したリヤスポイラを設定する。

ほかにも横バー基調のフロントグリルから続く専用 LED フロントターン&クリアランスランプを装備し、全体をクラシカルな意匠に仕上げている。またフェンダ部には、夜間走行で個性が際立つトリプルフィンの LED イルミネーションを採用する。

これに加えボディカラーに、オプションとしてロア部にニュアンスベージュ、アッパー部にデミタスブラウンという専用ツートーンペイントを設定している。

インテリアの特徴は「Cb」エンブレム付専用高級本革巻きステアリングホイール、新意匠のアナログホワイトメータ、インストルメントパネルの黒檀木目調インテリアパネルなどだ。


希望小売価格は418万582円から。

■14R

14R は、TRD が開発した 86 の高性能実験車両「Griffon Concept」の技術を反映したコンプリートカーのストリートバージョン。


エクステリアには、前後の空力バランスを最適化した専用のエアロパーツを採用。床下のエアを整流するフロントアンダーリップ、フロントホイールフェアリングなども装備し、走行安定性を向上している。


またオプションとして、スワンネックタイプ、カーボン製クリアー仕上げのウイングを設定。専用のフロントアンダーリップを設定し、空力バランスを最適化している。

このほか専用のエンブレムやオーナメント、ドアスカッフプレートなどのドレスアップアイテムを標準装備する。

一方、ボデーやシャシは、あえてチューニングパーツを使わず、オーナーがカスタマイズする余地を残している。

希望小売価格は376万7,237円から。