
BOO Bicycles による、竹製フレームのクロスバイク
竹製フレームの自転車はちょっとしたブームとなっていて、様々なメーカーが製作に取り組んでいる。だがその目的は環境保護や、設備や資材の乏しい開発途上国の人々に対する職業訓練というところが多く、サイクリストの方を向いているメーカーは少ない。
BOO Bicycles は「Iron Bamboo(鉄の竹)」と呼ばれる非常に固い竹を、フレーム用素材に採用。軽量かつ丈夫でありながら、比較的安価な自転車をサイクリストに提供している。「Iron Bamboo(鉄の竹)」は、ベトナムでは高層ビルや橋脚の建築時に足場として使われてきたもの。カーボンファイバーに代わりうる、優れたフレーム素材だという。

竹でフレームが製造できる秘密は「Iron Bamboo(鉄の竹)」
ベトナムの非常に固い竹だ
ベトナムの非常に固い竹だ
BOO Bicycles によれば、竹は「天然素材」で、カーボンファイバーは「人工素材」という違いはあるもものの、両者の性質は驚くほど似ているという。サイクリストらが2つのフレームを乗り比べたところ、乗り味はそっくりで、中には区別がつかないという人もいたそうだ。

竹の性質は、カーボンファイバーと似ている
もちろん、実際にはいくつか違いがある。重さを比較すると、カーボンフレームの方が軽量だという。だが強度では、竹フレームが勝る。BOO Bicycles は、自転車が事故に巻き込まれたような場合であっても、同社の竹フレームが破損した例は過去に一度もないとしている。

竹は重さでカーボンファイバーに劣るが、強度では勝る
BOO Bicycles のラインナップは、主要製品であるクロスバイクの他、マウンテンバイク、ファットバイク、通勤用バイクなど。価格は2,000ドルから。現時点では、米国とカナダのみでの販売となっている。

BOO Bicycles によるマウンテンバイク

ファットバイク

通勤用バイク