本田技研工業(ホンダ)の小型ビジネスジェット機「HondaJet」のパイロットを訓練するため、フライトシミュレータが導入された。米国で運用が始まる。

ホンダジェットのフライトシミュレータ
ホンダジェットのフライトシミュレータ

HondaJet は、ホンダ創業者である故・本田宗一郎氏の夢を、21世紀になって実現したもので、2015年に発売予定。主翼の上にホンダのエンジンを載せた変わったデザインが目を引く。5人乗りの小さな機体で、778km/h(420ノット)というこのクラスとしては最高クラスのスピードが出せるのが特徴の1つ。




今回はHondaJet を開発した米国法人 Honda Aircraft Company(HACI)が、フライトシミュレータ業界最大手の米国 FlightSafety International と共同で訓練用の装置を開発した。オクラホマ州ブロークンアローにある FlightSafety の工場で製作、組み立てたあと、HACI の本社敷地内のHondaJetトレーニングセンターに運び込み、設置した。



このフライトシミュレータは、最先端のソフトウエアを使って HondaJet の飛行を高精度に再現し、あらゆる条件でのパイロット訓練を行えるそう。「質の高いトレーニングを提供するための欠かせないツール」と HACI の藤野道格社長はコメントしているとか。