
CAD 鉄による鉄道小物のデザイン案、正体は何でしょう
列車に乗るのが好きな鉄道ファンが「乗り鉄」、撮影するのが好きなファンが「撮り鉄」。そして、本来工業製品や建築のデザインをコンピューターで行うための CAD 技術を応用し、鉄道模型などをデザイン。3D プリンターで出力するのが「CAD 鉄」だ。
彼等がどんなものを作っているかというと、例えば鉄道のデザインを取り入れた「箸置き」。乗り物好きならちょっと気を引かれる発想だ。

箸置き!
これは、CAD 鉄が3月に「あッ3Dプリンター屋だ!!東京メイカー×ストーンスープ×ミライス」で開催したイベントの一環としてデザインを練り、出力も試みたもの。線路をかたどった独特な造形が面白い。

3D プリンターでの出力例
ところでなぜ箸置きだったのかというと、件のイベントの主旨と関係がある。実はこの催し、中東、カタールで行われているアートとデザインのイベント「TasmeemDoha2015」と連携し、インターネット中継で東京・中野から 3D プリンターを使って日本文化を伝える目的があった。そこで日本の食文化に欠かせない箸置きが選ばれたという訳。
カタールでも日本の鉄道文化を興味深く聞いていたそう。

鉄道デザインの箸置き、当然ながら市販品ではない。これはと思うものが欲しければ、まず自分でも CAD ソフトや 3D プリンターをそろえるしかないのだろうか。CAD 鉄の道もなかなか奥が深そうだ。