
初夏の風物詩として例年運行する夜のあじさい号
多くの遊山(ゆさん)客が利用する箱根登山鉄道では、沿線に多くのあじさいを植栽して旅の景色に彩を添えている。見頃は6月中旬からで、この時期は車窓に触れるほどに咲き誇るあじさいの中を列車が進むため、「あじさい電車」の愛称があるほどだとか。

今年は新型車両「アレグラ号」があじさい号に
夕方からは上り下りそれぞれ全席予約指定の「夜のあじさい号」を臨時運転する。沿線7カ所でライトアップしたあじさいのそばを通る際、照明を落とし、徐行や停止を繰り返しながらゆっくり走る予定。下りでは宮ノ下駅、上りでは塔ノ沢駅で、10分ほど列車から降りて花を撮影できる時間もとる。
ちなみにライトアップにかかる電力には、特別に証明書を購入するなどして手配した「グリーン電力」をあてるそう。
ところで7カ所のライトアップ地点だが、それぞれ見頃となる時期が異なる。というのも箱根登山鉄道はターミナル駅の箱根湯本から強羅までの標高差が 400m 以上もあり、気温の差などが大きいため、あじさいの見頃も下から上へ徐々に移っていく。
おおよその開花予想時期は次の通り。
箱根湯本駅付近 6月中旬~6月下旬
大平台駅付近 6月下旬~7月上旬
宮ノ下駅付近 6月下旬~7月上旬
小涌谷駅付近 6月下旬~7月中旬
彫刻の森駅付近 6月下旬~7月中旬
強羅駅付近 6月下旬~7月中旬
宮ノ下駅で写真撮影を楽しむなら6月下旬以降がよさそう。なおケーブルカー沿線では 7月上旬以降も見頃だとか。
あじさい号の予約開始は6月1日から7月1日まで。座席料金は片道で大人310円、小児160円。別途運賃がかかり、箱根湯本駅~強羅間が大人400円、小児200円となっている。

夜の箱根、ちょっとドキドキ